コラム

2024.10.23
発達障害について

発達支援を受けてもすぐには成果が見えない…それでも続ける意味とは?

ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム)などを持つ子どもが、発達支援を受け始めたものの、すぐに成果が見えず不安になる保護者様は少なくありません。
例えば、「椅子にじっと座れない」「集中できない」という課題があった場合、支援を受けてもすぐに変化が見られないと、「このまま続けても意味がないのでは?」と思うこともあるかもしれません。

しかし、発達支援はすぐに効果が出るものではなく、長い目で見て成長をサポートするものです。
今回は、発達支援の効果が見えにくい理由や、それでも続ける意味について解説します。

【発達支援は根気強いサポートが必要】

まず大前提として、発達支援は短期間で劇的な変化を求めるものではありません。
特に椅子に座ることや集中力の向上といったスキルは、子どもにとって簡単なことではなく、繰り返しの練習やサポートが必要です。

発達障害の特性を持つ子どもは、感覚過敏があったり集中力のコントロールが難しいため、一つの行動を身につけるのにも通常の子どもよりも時間がかかることがあります。
そのため、支援の効果を感じるまでには長期的な取り組みが必要です。
焦らずに、少しずつ進歩していく過程を大切にしましょう。

【成長のペースは子どもそれぞれ】

発達支援における成長は、子ども一人ひとり異なります。
ある子はすぐに成果が出始めるかもしれませんが、別の子は数ヶ月、さらには年単位で徐々に変わっていく場合もあります。
この「成長の速度のちがい」は、子どもが持つ特性や性格、環境によって大きく影響されます。

特に、椅子に座れない子どもの場合、身体をじっとさせておく感覚が非常に苦手なことが多く、それに対応するためには支援の中で自分なりの方法を見つけるまで時間がかかることが多いです。
ここで重要なのは、他の子どもと比べるのではなく、その子自身のペースで成長していくことを信じてサポートする姿勢です。

【発達支援の効果は小さな進歩から見えてくる】

発達支援を続けていくと、すぐに劇的な変化は見られないかもしれませんが、少しずつ「小さな進歩」が見えてくるはずです。
例えば、椅子に座っていられる時間が10秒伸びた、指導員の話を一瞬だけでも聞けるようになった、などの微細な変化です。
これらの小さな進歩を見逃さずに捉え、積み重ねていくことが大切です。

保護者様は、変化が見えたらその都度ほめてあげましょう。
成功体験を重ねることで、子ども自身も「できた!」という達成感を感じ、自信をつけることができます。

【ご家庭でできるフォローも大切】

発達支援は専門機関やスクールだけでおこなわれるものではなく、ご家庭でのフォローも非常に大切です。
支援で学んだことや、取り組んでいる課題を家庭でも継続して実践できるようにしましょう。

例えば、家でも「椅子に座っていられるかなゲーム」を短時間ずつおこなったり、集中力を養うための遊びを取り入れることが効果的です。
子どもが取り組みやすい環境を整え、無理のない範囲で少しずつチャレンジしてみてください。

ご家庭と支援機関が連携することで、子どもの成長はよりスムーズになります。
日常生活の中で取り組むことで、支援の効果が広がり、子ども自身も次第に自信を持って行動できるようになるでしょう。

【支援の意味を見失わないことが大切】

発達支援を受けていると、「思ったように効果が出ない」と感じる時期が必ずあります。
しかし、その時こそ、支援の本来の意味を見直す時です。

発達支援は、子どもが今後の生活で少しでも「自分らしく、快適に」過ごせるようにするためのものであり、即効性を求めるものではありません。
長い目で見たとき、子どもが社会で自立していくためには、今積み重ねている小さな努力が大きな成果につながることを忘れないでください。

まとめ

発達支援はすぐに成果が出るものではありませんが、続けていくことで確実に子どもの成長をサポートできます。
支援を受けながら、ご家庭でも子どもに合わせたフォローをおこなうことで、少しずつ進歩を感じられるようになるはずです。

何よりも大切なのは、保護者様自身が子どもの成長を信じて、根気強く見守ることです。
子どものペースに寄り添いながら、長期的な目標に向かって一緒に進んでいきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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