コラム

2024.10.22

子どもが習い事を辞めたいと言った時、どうするべき?

子どもが習い事を辞めたいと言い出したとき、親としてどう対応するかは、悩むところですよね。
「せっかく始めたのだから、もう少し頑張ってほしい」「途中で諦めるのは良くないのでは?」と考える一方で、無理に続けさせることが子どもの負担になるかもしれないという心配もあります。

このようなときに大切なのは、子どもの気持ちを尊重しつつ、冷静に話し合うことです。
今回は、子どもが習い事を辞めたいと言った時の対応のポイントについて考えてみましょう。

1. なぜ辞めたいのか、まずは理由を聞く

子どもが「辞めたい」と言ったとき、最初に大切なのは理由をしっかりと聞くことです。
親としては「もう少し頑張ってみたら?」と言いたくなる気持ちもわかりますが、まずは冷静に子どもの気持ちに耳を傾けてみましょう。

理由は子どもによってさまざまです。
例えば、なかなか上達しない、練習がきつくて疲れてしまう、友達とうまくいかない、先生の指導が厳しくてつらいなど、具体的な原因があるかもしれません。
反対に「なんとなく」といった漠然とした理由もあります。

どのような理由であれ、子どもの心の中にはしっかりとした思いがあるはずです。
それを尊重し、まずは気持ちを整理させてあげることが大切です。

2. 感情を言語化させ、解決策を一緒に考える

辞めたい理由を聞き出したら、次に感情を言葉にして整理するサポートをしてあげましょう。
例えば「疲れた」という感情がある場合、「何に疲れたのか?」「どの部分がつらいのか?」と細かく掘り下げていくことで、具体的な問題点が見えてくることがあります。

また、「頑張っても上手にならない」という気持ちであれば、目標が高すぎることが原因かもしれません。
その場合は、ハードルを少し下げたり、小さな達成感を感じられるような工夫を提案することができます。

親が解決策を提示するのではなく、子どもと一緒に「どうしたらうまくいくのか?」を考える姿勢が大切です。
子どもが自分で答えを見つけられるように導くことが、自己効力感を高めることにもつながります。

3. 続けるメリットや辞めるデメリットを考える

習い事を続けることにはメリットがあります。
技術や知識が身につくことだけでなく、忍耐力や達成感を感じることができる点も大きな利点です。
これらを丁寧に伝えることで、子どもにとっての「続ける理由」を見つけることができるかもしれません。

もちろん、無理に続けさせることが正解ではありません。
辞めることで新しい挑戦の機会を得ることができたり、他の興味を発見できる可能性もあります。
大切なのは、続ける場合と辞める場合の両方のメリットとデメリットをしっかりと話し合い、子ども自身が納得できる選択をすることです。

4. 習い事が本当に合っているか再確認

子どもが習い事を始めたとき、最初は興味や楽しさを感じていても、続けていくうちに「自分には合わない」と感じることもあります。
例えば、運動系の習い事が苦手な子どもが、音楽やアートに興味を持つことも珍しくありません。

そのため、辞めたいという気持ちが長期間続くようであれば、子どもの興味や得意な分野を再確認することが大切です。
習い事を見直すことで、新しい興味を発見し、別の分野での成功体験が子どもの自信につながることもあります。

5. 一旦「保留」という選択肢もある

辞めることを決める前に、一度「しばらく休んでみる」や「あと1ヶ月だけ続けてみる」という保留の期間を設けるのも一つの方法です。
これにより、子どもは急いで決断するプレッシャーから解放され、再度習い事について冷静に考える時間を得ることができます。

例えば、「次の発表会まで」「○級に合格するまで」と期間を区切ることで、子どもも続けるか辞めるかを自分で再確認するチャンスを持てます。

6. 辞める決断をサポートする

最終的に、習い事を辞める決断に至った場合でも、子どもがそれを失敗や挫折と感じないようにサポートすることが重要です。
「いつまで頑張る」と決めた目標を達成できたら、「やりきったね!」「ここまで頑張ったことがすごい!」と努力を認めてほめてあげましょう。

そして、これまでの取り組みは決して無駄ではなく、次のステージへ進むための糧となることを伝えられると良いかと思います。
子どもが前向きな気持ちで新しい挑戦を迎えられるように、親として背中を押してあげることが大切です。

7. 親の気持ちを整理する

最後に、親自身の気持ちも大切です。
子どもが習い事を辞めたいと言うと、親として「せっかくここまで頑張ったのに」「もっとできたのでは?」といった感情が湧いてくることがあります。
しかし、子どもにとっての「成功」や「達成感」は、親が思う基準と必ずしも一致するわけではありません。

子どもの気持ちを尊重しながらも、親が望む未来像とのギャップを冷静に受け止めることも必要です。
親の期待を押し付けず、子ども自身の意思を尊重することで、習い事やその後の挑戦に対する自主性やモチベーションが育まれていきます。

まとめ

子どもが習い事を辞めたいと言ったとき、親ができることは子どもの気持ちをしっかり聞き、一緒に解決策を考えることです。

続けてきたことを辞めるのは、必ずしも悪いことではありません。
子どもが自分の気持ちをしっかり言葉にして伝え、親がその気持ちを理解しようとすることが、子どもの自己決定力や問題解決力を育む大切なプロセスとなります。

続けること、辞めること、そのどちらにしても、子どもが納得して決断し、自身の決断を通じて成長できるよう、温かく見守ってあげられると良いかと思います。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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