コラム

2024.11.11
発達障害について

発達障害を持つ母親の特徴は? - 子育てにおける理解とサポートの大切さ

子育てにおいて、「母親」としての役割に重責を感じる方も多いでしょう。
中でも、発達障害の特性を持つお母さんたちは、特有の課題や困難に直面しながら日々奮闘しています。

近年、発達障害の理解が進み、診断されるケースが増えてきたことで、「もしかして私も?」と気づかれる方も少なくありません。
今回は、発達障害を持つお母さんに多く見られる特徴と、より自分らしく安心して子育てをするためのポイントについてお話しします。

【発達障害とは】

発達障害には、主に「自閉症スペクトラム(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」の3つのタイプがあり、それぞれ異なる特徴を持ちます。
発達障害の特性は人によって異なり、その程度や現れ方もさまざまです。

例えば、ASDでは「人との関係やコミュニケーションに苦手意識がある」「パターン化した行動に強いこだわりがある」などの傾向が見られることがあります。
ADHDの場合は、「集中力が続かない」「忘れ物が多い」など、日常生活の行動における困難さが現れることが一般的です。

発達障害を持つお母さんたちも、このような特性を持ちながら子育てに取り組んでおり、時に悩みを抱えることが多いとされています。

【発達障害を持つ母親の主な特徴】

発達障害を持つお母さんの特性や行動の傾向は、個人差がありますが、一般的に次のような特徴が見られやすいとされています。

1)家事や育児の段取りが難しい

発達障害を持つ方の中には、複数の作業を同時進行でこなすのが苦手な方が多くいます。
家事や育児では、子どものお世話と家事を同時に進めることが求められることが多いため、特に困難に感じやすいのです。
例えば、「料理をしながら子どもの様子を見る」「洗濯と掃除を並行しておこなう」といった段取りが難しいため、一度に一つのことしか進められないと感じる方もいます。

2)時間管理が苦手

時間感覚に苦手意識があるため、家事や子どもの送り迎えの際に予定通りに動けないと感じることがあります。
特に、発達障害の特性を持つ方は「今すべきことを終えないまま次に進む」ことが苦手な場合が多く、気づいたら「時間が過ぎていた」ということがあります。

3)対人コミュニケーションの悩み

他のママとの交流や地域の行事に参加することに難しさを感じる場合もあります。
ASDの特性があると、会話の中で空気を読むことや他者の感情を察するのが苦手なため、周りの親との交流を苦痛に感じる方も少なくありません。
また、「どう話しかけたら良いかわからない」「何を話して良いか迷う」といった場面もあり、孤立感を覚えることもあります。

4)感覚過敏によるストレス

発達障害を持つお母さんの中には、「音」や「におい」に敏感で、周囲の音や子どもの泣き声がストレスになりやすい方もいます。
感覚過敏がある場合、家の中の些細な音でも気になってしまい、落ち着かない時間が続くことがあります。
このような感覚的な敏感さが、日常生活におけるストレスの一因となることもあるのです。

【一人で悩まず周りを頼ろう!】

発達障害を持つお母さんが、子育てをする上で困難に感じることはさまざまですが、周囲の理解とサポートがあることで、より安心して子育てに取り組むことができます。

● 自分の特性を理解し、受け入れる

まず、自分の特性を理解し、それを受け入れることから始めましょう。
「できないことがあるからダメだ」と考えるのではなく、自分が「得意なこと」「苦手なこと」を把握することで、少しずつ生活が楽になります。
「できる範囲で」「自分に合った方法で」家事や育児に取り組むことが、日々の負担軽減にもつながります。

● 周囲に協力を求める

発達障害を持つお母さんにとって、家族や身近な人の協力は大変心強いものです。
自分だけで解決しようとするのではなく、家族や友人、または地域のサポート機関に相談してみましょう。
例えば、役割分担を決めたり、子どもの送り迎えや家事を手伝ってもらったりすることで、日々の負担が軽減されます。

● 専門機関に相談する

発達障害を持つお母さんが感じる困難には、専門的なサポートが有効です。
支援施設や相談窓口にて、家事や育児の工夫方法や時間管理の仕方についてアドバイスを受けることも役立ちます。
こうした機関は、発達障害の特性に理解のある専門家が多く、悩みを話しやすい環境が整っています。

【自分の特性を活かして、自分らしい子育てを】

発達障害の特性は、それが一つの個性であり、決して悪いものではありません。
むしろ、子育ての中でその特性を活かせる場面もたくさんあります。

例えば、「物事にこだわる力」がある場合、子どもの習慣作りや決まった時間での行動に役立つことがありますし、「感覚が鋭いこと」が子どもの体調の変化に早めに気づく助けになることもあります。

発達障害の特性を持つお母さんが自分らしく、そして自信を持って子育てをするためには、周囲の理解と協力が不可欠です。
そして、ご自身も「自分の特性を活かす」視点を持ち、過度に自分を責めることなく、少しずつ自分らしい子育てのスタイルを見つけていただければと思います。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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