コラム

2024.11.12

早期療育はいつから始められる? 適切なタイミングの見極め方とは

「早期療育」という言葉を耳にすることが増え、子どもの発達に気を配る保護者様にとって関心の高いテーマとなっています。

実際、早期療育はいつから始めることができるのでしょうか?
年齢が低すぎたり、まだ発達障害と診断されたわけではない子どもは、すぐに早期療育を開始できない場合もあるのでしょうか?

今回は、早期療育のスタート時期と、その見極め方について詳しく解説します。

【早期療育とは】

早期療育とは、発達の面でサポートが必要な子どもに対して、早い段階で発達を促すための支援を提供することを指します。
小さな子どもに対して療育をおこなうことで、成長を支え、生活や学習、社会性などの面でより良い土台を築くことが目的です。

脳が急速に成長する時期に支援を始めることで、子どもの発達を促し、自信を持って成長できるようにサポートしていきます。
早期療育の効果については、こちらも記事をご参照ください。

【早期療育はいつから始められる?】

早期療育は、一般的に0歳から3歳頃までの間に療育を始めることを指す場合が多いです。

なぜこの時期が重要なのかというと、脳が急速に発達する時期だからです。
この期間に発達段階に合った刺激やサポートを受けると、脳は環境に適応しやすく、子どもが持つ可能性を最大限に引き出すことができると考えられています。

ただし、必ずしも「早ければ早いほど良い」と言うわけではなく、子どもによって発達のスピードや特徴は異なります。
そのため、「いつ始めたら良いのか」を適切に見極めることが重要です。

【早期療育の適切なタイミングを見極めるポイント】

早期療育の適切なタイミングを見極めるには、いくつかのポイントがあります。
具体的には、以下のような点に注目してみましょう。

①発達の遅れや違和感を感じた時

早期療育を考えるきっかけとして多いのが、日常生活で「他の子どもと比べて成長が遅い」「言葉の発達がゆっくり」など、発達に違和感を感じた時です。
例えば、1歳半を過ぎても単語が出てこない、2歳を過ぎても簡単な指示が理解しにくいなどの場合、早めに相談すると良いでしょう。

②定期健診で指摘された場合

乳幼児の定期健診(1歳半健診、3歳児健診など)では、専門の医師や保健師が子どもの発達状態を確認します。
この健診で発達の遅れが指摘された場合は、専門家のアドバイスに基づき、療育のタイミングを考えていくことが大切です。

③日常生活に支障が出ている場合

例えば、集団生活でルールが守れない、他の子どもとのコミュニケーションが難しい、指示が理解できずに困っているなど、ご家庭や保育園・幼稚園での生活に支障が出ている場合も、早めに療育を始めることが良い結果につながることがあります。

【早すぎると受けられないというのは本当?】

早期療育を始めたいと思っても、年齢が低すぎると受けられない場合もあります。

特に、日本の公的な療育施設では市区町村や地域によって受け入れ条件が異なり、療育サービスの開始年齢が2歳からというところや、年少からというところなど、年齢制限が設けられているケースもあります。
また、年齢が低い段階では、まだ発達のバラつきが成長の一環であることも多いため、専門家が診断を下すためには、もう少し様子を見るべきとされることもよくあります。

ですが、診断がついていなくても、医師の「療育が必要」という意見書があれば、療育に通うための「通所受給者証」を取得可能な場合が多いです。
受給者証を取得することにより、行政からの給付金を受けながら療育サービスを利用することができるようになります。

また、自治体によっては早期療育を受けるための施設が充実しているところとそうでないところがあるため、地域の発達支援センターや療育センターに一度相談してみると良いでしょう。
医療機関での発達検査や、保健センターでの相談も、スムーズな療育開始につながる場合があります。

【早期療育を始める際の心構え】

早期療育は、子どもの成長をサポートするための大切な機会ですが、焦りすぎず、子どものペースに寄り添うことが大切です。

1. 焦らず子どもの成長を見守もろう

療育を始めたからといって、すぐに目に見える変化が現れるわけではありません。
子どもの成長には時間がかかることもありますので、焦らずに長期的視点で見守りましょう。
小さな進歩を喜び、温かい目で成長を支えることが、子どもにとっても安心感につながります。

2. 保護者様もサポートを受けよう

療育を始めると、親としても悩みや不安が出てくることがあります。
そのような時は、一人で抱え込まず、支援センターや発達の専門家、他の保護者様との交流を通じてサポートを受けることが大切です。
コペルプラスの相談支援やペアレントトレーニングも、ぜひご活用ください。

3. 専門家との連携を大切にしよう

早期療育を進める上で、専門家との連携も非常に重要です。
療育施設のスタッフと定期的に情報を共有し、その時の子どもの発達に応じたサポートを調整していくと、より効果的に療育を進めることができます。

まとめ

早期療育は、0歳から3歳頃までの早い段階でのサポートが効果的とされていますが、焦りすぎず、適切なタイミングで始めることが大切です。
親としての「気になる」という感覚や、定期健診での指摘をきっかけに、まずは相談から始めてみましょう。

必要に応じてその子に合った療育を受けることで、子どもの成長を促す環境が整います。
ご家族や発達の専門家と協力しながら、安心して成長できる場を整えることが、子どもにとっての何よりのサポートになります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

無料体験レッスン お問い合わせ / 資料請求