コラム

2024.11.25

聴覚過敏の子はどんな音が不快? ストレスを軽減するための対策は?

日常生活では、さまざまな音が飛び交っていますが、聴覚過敏を持つ子どもにとっては、これらが大きなストレス源になることがあります。
聴覚過敏とは、特定の音や一定の音量に対して過剰に反応し、苦痛や不快感を覚える感覚過敏のひとつです。

今回は、どのような音が聴覚過敏の子にとって不快と感じられるのか、またその対策についてお話しします。

【聴覚過敏の子どもにとって不快な音】

聴覚過敏の子どもにとって、どの音が不快になるかは個人差がありますが、一般的には以下のような音が特に苦痛に感じられることが多いです。

・大きな音や突然の音

聴覚過敏の子どもは、突然の大きな音に過敏に反応します。 例えば、車のクラクションやバイクのエンジン音、電車の通過音などが苦手です。
また、教室や家庭でも予測できない大きな音、例えばドアが閉まる音や急に響くアラームなども不快に感じられることがあります。

・高音域の音

聴覚過敏の子どもにとっては、高音域の音が苦痛に感じられることが多いです。
例えば、電子機器のビープ音や電子レンジの終了音、電話の呼び出し音などが含まれます。
これらの音は小さくても鋭い響きがあるため、耳障りに感じられることが多く、過度なストレスを引き起こします。

・周囲のざわざわ音

人が集まる場所でのざわざわした音も、聴覚過敏の子どもにとってはつらいものです。
例えば、ショッピングモールや学校の休み時間、カフェのような場所での多くの人の話し声が混ざった音は、不快感や不安を引き起こしやすくなります。
また、こうした騒がしい場所では、特定の音を聞き分けることが難しくなり、余計にストレスを感じてしまいます。

【聴覚過敏の子どもへの対策】

聴覚過敏の子どもが音のストレスを軽減するためには、以下のような工夫が効果的です。

①イヤーマフやヘッドホンの使用

大きな音や騒がしい場所で過ごすときには、ノイズキャンセリング機能のあるイヤーマフやヘッドホンが役立ちます。
特に、学校の休み時間や公共の場などで、音を軽減するために使うことができます。
本人が使い心地に納得できるものを選ぶと、無理なく活用することができるでしょう。

②静かな環境での休息時間を確保

聴覚過敏の子どもには、騒がしい環境から離れて静かな空間で休む時間を設けることが重要です。
例えば、学校では休み時間の一部を図書室や静かな教室で過ごせるようにするなど、配慮ができると良いでしょう。
また、自宅でもリラックスできる静かな時間を確保してあげると、子どもが自分のペースで過ごしやすくなります。

③音の負担を軽減する習慣づくり

家庭内でも音の負担を軽減するために、音量を調整したり音源を工夫することができます。
例えば、テレビや音楽の音量を少し下げたり、アラーム音や電子機器の設定を見直すことで、生活の中で音の刺激を減らすことが可能です。
親子で日常の音に敏感になる工夫をし、子どもの感覚に合った環境を整えてあげると良いでしょう。

④音に対する自己管理のスキルを育てる

聴覚過敏の子どもが自分で対策を取れるようにサポートすることも大切です。
例えば、苦手な音がある場所ではイヤーマフを自分で装着することや、音が不快に感じるときに離れる選択ができるようにすることで、自己管理のスキルが育ちます。

まとめ

聴覚過敏の子どもにとっては、私たちが何でもないと感じる音でも大きなストレスの原因になります。
大きな音や高音域の音、ざわざわした音など、日常の中で避けがたい音が多いため、家庭や学校での配慮やサポートが欠かせません。

聴覚過敏の子どもが少しでも快適に過ごせるよう、音の刺激を減らす工夫をしながら、安心して生活できる環境づくりを心がけていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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