コラム

2025.02.27
発達障害について

自閉症に気づくきっかけで多いのは? いつわかる?

小さな子どもが成長する過程で「他の子と少しちがうかも」と気づく瞬間があるかもしれません。
自閉症スペクトラム(以下:ASD)は、他の多くの人とは異なる行動や感覚の特徴が見られる発達障害で、早期に気づくことでその子に合ったサポートがしやすくなります。

では、ASDのサインや気づくきっかけにはどのようなものがあり、初期症状はいつ頃から現れるのでしょうか?
今回は、知っておきたいASDの初期症状や気づきのポイントについてわかりやすくお伝えします。

【自閉症の初期症状はいつから?】

ASDの初期症状は、一般的に1歳半から3歳頃にかけて現れることが多いとされています。
しかし、その前からも、赤ちゃんの時に親がふと「他の子と少しちがうかも?」と感じることがあるかもしれません。

特に注目されるのが「人との関わり方」「言葉の発達」「こだわり行動」の3つの領域です。
これらは日々の成長過程で気づきやすい特徴でもあるため、比較的早期にサインを見つけることができます。

気づくきっかけ①:人との関わり方に特徴がある

ASDの子どもには、他者との関わり方に独特な特徴が見られることがあります。
例えば、周りの人と目が合わなかったり、名前を呼んでも反応が薄かったりする場合です。
親が「あれ?名前を呼んでもこっちを向かないな」と感じることが多く、これが気づきのきっかけになることもあります。

また、人と遊ぶよりも一人遊びを好む傾向が見られることもあります。
赤ちゃんの頃から視線を合わせることが少なく、親が抱っこしても安心した様子が見られない場合もあるため、「人と関わることにあまり関心がないのかな?」と不安を感じるかもしれません。

気づくきっかけ②:言葉の発達が遅れている

言葉の発達の遅れも、ASDに気づく大きなきっかけとなります。
通常、1歳半を過ぎると「ママ」「ワンワン」などの単語を話し始めますが、ASDの傾向がある子どもは言葉の発達がゆっくり進むことが多いです。
また、単語が出始めても、相手と対話をするための言葉ではなく、意味のない繰り返しや同じ言葉ばかり話すこともあります。

例えば、テレビで聞いた言葉を何度も繰り返す「エコラリア」と呼ばれる現象や、話す内容が一方通行のようになってしまう特徴が見られることもあります。
「言葉が出ない or 増えない」「何度も同じことを繰り返す」と感じることが気づきのポイントです。

気づくきっかけ③:こだわり行動や繰り返し行動

ASDの子どもには、特定の物やルールに対して強いこだわりを見せることが多く見られます。
例えば、毎日同じ道を通らないと機嫌が悪くなったり、特定のおもちゃや物にこだわり続ける行動が挙げられます。
何かに強く執着し、順番を変えられない、場所が変わると落ち着かないなどの行動もよく見られる特徴です。

さらに、何度も同じ行動を繰り返す「自己刺激行動」として、手をひらひらさせる、ジャンプを繰り返すといった特徴が出る場合もあります。
親が「どうしてもこれでなければダメなの?」と感じたときに、他の子どもとのちがいに気づくことが多いようです。

【初期のサインを見逃さないために】

以上のような特徴があっても、それだけでASDだと断定することはできません。
しかし、子どもの発達に関して「少し心配だな」と感じたら、まずは記録をつけてみるのも良いでしょう。
気になる行動や発言、できることやできないことを日記にしておくと、専門家に相談するときにも役立ちます。

また、一口にASDと言っても特性は一人ひとり異なります。
中には、気づきにくいケースや発達の偏りが少ないケースもありますので、「ちがい」に注目しすぎず、自然にサポートしていく姿勢が大切です。

【診断された場合の早期サポート】

もし、専門家に相談しASDと診断された場合、早期に療育などのサポートを受けることが将来的な成長に役立ちます。

療育では、子どものコミュニケーションスキルや自己コントロールのスキルを育てるためのサポートがおこなわれ、個々の発達に合わせたレッスンを受けられることが特徴です。
早期サポートを通じて子ども自身が周りの環境に適応しやすくなり、日常生活での困難が軽減されることが期待できます。

さらに、ご家族もサポートを受けながら適切な関わり方を学ぶことで、子どもが安心して成長できる環境を整えることができるでしょう。

まとめ

ASDの初期症状は1歳半~3歳頃に見られることが多く、親が気づくきっかけには「人との関わり方」「言葉の発達」「こだわり行動」が挙げられます。
少しでも心配なことがあれば、まずは周りに相談し、専門家の意見を聞くことで不安を減らしていきましょう。

サポートを早期に受けることで、子どもの特性を活かした成長が期待でき、家族全員でより良い生活が築けるようになるはずです。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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