コラム

2024.12.04

髪の毛をくるくるする癖から抜毛症に!? 発達障害との関連性は?

子どもが髪の毛をくるくる指に巻きつける仕草は、よく見かけるものです。
この行為自体は一時的な癖であることが多いですが、これがエスカレートして抜毛症と呼ばれる状態に進む場合があります。

発達障害と関連しているケースも見られ、親としては心配が尽きないものです。
今回は、髪の毛をいじる癖や抜毛症について、発達障害との関連性や対処法をわかりやすく解説します。

【髪の毛をいじる癖はなぜ起こる?】

髪の毛をくるくるする行為には、いくつかの原因が考えられます。

・安心感を得るための自己刺激行動

子どもは、不安や緊張を感じた時に、安心感を得るために髪の毛をいじることがあります。
これは爪を噛む、貧乏ゆすりをするなどと同じ「自己刺激行動」の一種です。

・退屈やストレス

何かに集中していないときや退屈な場面で、無意識に髪の毛をいじることもあります。
また、学校や家庭でのストレスが原因となっていることもあります。

・習慣化

一度始めた行為が気持ちよかったり、手持ち無沙汰を解消したりするために繰り返され、癖として定着することがあります。

【抜毛症とは】

髪の毛をいじる行為が進み、自分で髪の毛を引き抜くようになると「抜毛症(ばつもうしょう)」と呼ばれる状態に発展します。
抜毛症は、心理的ストレスや発達の特性が関係していると考えられています。

抜毛症の特徴は以下の通りです。

・無意識に抜いてしまう:テレビを見ている間や寝る前など、無意識のうちに髪を抜くことが多いです。
・抜いた毛を見る行為:抜いた毛をじっと見たり、触ったりすることで満足感を得ることがあります。
・薄毛や頭皮のトラブル:繰り返し髪を抜くことで、地肌が目立つほど薄くなる場合もあります。

【発達障害との関連性は?】

髪の毛をいじる癖や抜毛症は、発達障害の特性と関連している場合があります。

①自己刺激行動としての抜毛症

発達障害を持つ子どもには、感覚過敏や感覚鈍麻が見られることがあります。
そのため、髪を触ることで独特の感覚刺激を得ようとする場合があります。

②ストレスへの敏感さ

発達障害の特性を持つ子どもは、環境の変化や対人関係にストレスを感じやすい傾向があります。
そのストレスを解消する手段として、抜毛行為が表れることがあります。

③衝動コントロールの課題

衝動性が強いと、自分の行動を抑制することが難しくなり、癖が止められない場合があります。

【家庭でできる対処法は?】

子どもが髪をいじる癖や抜毛症の兆候を見せた場合、どのように対応すればよいのでしょうか。

1. 原因を探る

まずは、癖の原因を探りましょう。
不安やストレスが原因の場合は、それを解消する手立てを考えることが大切です。

2. 代替行動を提案する

髪の毛をいじる代わりに、ストレスを発散できる行動を用意しましょう。
例えば、ストレスボールを握ったり、好きな音楽を聴いたりするなどが有効です。

3. 環境を整える

静かでリラックスできる空間を作ったり、スケジュールを安定させたりすることで、子どものストレスを減らすことができます。

4. 専門家に相談する

癖が抜毛症に進行した場合や、自力で改善が難しい場合は、小児科医や児童精神科、発達支援の専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

髪の毛をくるくるする癖や抜毛症は、子どもの不安やストレスが表れた行動である場合が多く、発達障害の特性とも関係していることもあります。
早い段階で原因を探り、適切なサポートをおこなうことが、癖の改善や心の安定につながります。

抜毛症の兆候に気づいたら、焦らずに子どもを観察し、寄り添いながら環境を整えていきましょう。
そして、必要に応じて専門家の助けを借りることで、子どもが安心して成長できる環境を作ることができます。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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