コラム

2024.12.11

IQは高いのに困り感が…高知能児の「浮きこぼれ」とは?

「うちの子はIQが高いと診断されたのに、学校生活ではなかなか馴染めず困っている」 「得意なことは突出しているけれど、苦手な部分でつまずくことが多い」 こんなお悩みをお持ちの保護者様もいらっしゃいます。

IQが高い子どもは、知能面での優れた能力を持つ反面、発達の凹凸(でこぼこ)が大きいことから「浮きこぼれ」と呼ばれる現象が起きることがあります。
今回は、「浮きこぼれ」の問題とその対処法について詳しくご紹介します。

【高知能児とは】

高知能児とは、知能指数(IQ)が高く、一般的な子どもと比べて学習や思考のスピードが速かったり、深い洞察力を持っていたりする子どもを指します。
IQが高い子どもたちは一見して「何でもうまくこなせる」ように見えがちですが、「発達の凸凹(でこぼこ)」から集団生活で困り感を抱えることも少なくありません。

【発達の凸凹とは】

発達の凸凹とは、ある分野では年齢以上の能力を持ちながら、別の分野では平均以下の発達を示す状態を指します。
例えば、計算や読解力は非常に高いのに、集団行動が苦手だったり、感情のコントロールが難しかったりするケースなどです。

【「浮きこぼれ」とは?なぜ起こる?】

「浮きこぼれ」とは、高知能児がその能力を発揮しきれない状態を指します。
学校や日常生活で、自分の得意なことを生かす環境がなく、結果として孤立したり、自信を失ったりしてしまうのです。
以下は、浮きこぼれが生じる主な要因です。

・環境とのミスマッチ

高知能児は、標準的な教育プログラムでは刺激が足りず、退屈を感じることがあります。
退屈が続くと、学ぶ意欲を失い、やる気が低下してしまうことがあります。
ほかにも、刺激を求めて問題行動を起こしてしまうケースもあります。

・社会性や感情面での課題

高知能児の中には、感情の起伏が激しかったり、友達と上手く関われなかったりする子もいます。
これにより、集団の中で孤立してしまうことがあるのです。

・過度な期待とプレッシャー

高い能力を持つことから、周囲が「何でもできるはず」と期待をかけすぎることがあります。
その結果、子どもがプレッシャーを感じ、本来の力を発揮できなくなる場合があります。

【浮きこぼれによる困り事は?】

浮きこぼれが続くと、以下のような問題が生じることがあります。

・自己肯定感の低下

周囲に理解されない経験が続くことで、自信を失ってしまうことがあります。

・学習意欲の喪失

興味や関心を持てない教育環境の中では、せっかくの知的好奇心が失われてしまう可能性があります。

・二次的な困難の発生

孤立感や不安感が強まると、引きこもりや不登校といった問題が二次的に発生することもあります。

【高知能児へのサポート方法】

高知能児がその才能を活かしつつ、発達の凸凹を補っていくためには、以下のような支援が効果的です。

①興味や得意を伸ばす環境を作る

子どもの興味や得意なことを見つけ、それを伸ばすための機会を提供しましょう。
例えば、個別指導や専門的なプログラムに参加させることが有効です。

②感情面や社会性を育む練習

感情のコントロールや対人関係のスキルを育てるために、ソーシャルスキルトレーニング(SST)などを活用すると良いでしょう。

③周囲の理解を深める

学校や家庭で、子どもの特性について理解を深めることが重要です。
保護者様や先生が子どもの能力や課題を把握し、適切なサポートをおこなうことで、浮きこぼれを防ぐことができます。

④小さな成功体験を重ねる

自分の力を実感できるような、小さな成功体験を積ませることが大切です。
例えば、「今日はここまでできたね」と達成感を共有することで、自己肯定感が高まります。

まとめ

高知能児が能力を活かし、充実した日々を送るためには、その子どもが持つ「発達の凸凹」をしっかりと理解し、その子に合ったサポートをおこなうことが大切です。
浮きこぼれを防ぐためには、子どもが心地よく学び、成長できる環境作りが欠かせません。

保護者様や教育者が連携し、子どもの個性や特性を尊重しながらサポートすることで、高知能児がその可能性を最大限に活かせる未来を築いていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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