コラム

2025.09.30
幼児期の発達

挨拶ができない子どもへの対応方法は? 発達障害の場合のポイントも解説!

「おはよう」「ありがとう」といった挨拶は、社会生活において大切なコミュニケーションのひとつです。
しかし、子どもが挨拶をできなかったり、しようとしなかったりする場面に悩む保護者様も少なくありません。

特に挨拶をしないことが続く場合、親としてどう教えるのが良いのか考えてしまいます。
そこで今回は、挨拶ができない理由や対応方法、発達障害の特性が関わるケースについても解説します。

【なぜ子どもは挨拶ができないのか?】

挨拶ができない理由はさまざまですが、大きく分けて以下のような要因が考えられます。

1. 恥ずかしい気持ち

特に幼い子どもにとって、初めての人や慣れない環境では、挨拶することが恥ずかしく感じることがあります。
大人から見れば単純な声掛けでも、子どもにとっては緊張を伴うものです。

2. タイミングがわからない

挨拶をするタイミングや場面がわからず、気がついたら挨拶の機会を逃してしまう場合もあります。
この場合、挨拶したい気持ちはあっても、いつすれば良いのか戸惑ってしまいます。

3. 環境の影響

家庭や周囲の環境が挨拶を重要視していない場合、子どもも自然と挨拶をしなくなることがあります。
身近な大人が挨拶をしていない環境では、挨拶を学ぶ機会が減ってしまいます。

4. 発達障害の特性

自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)などの発達障害がある場合、挨拶が苦手なことがあります。
ASDの特性として、相手の表情や感情を読み取るのが難しいため、挨拶の必要性を理解できないことがあります。
また、ADHDの子どもは気が散りやすく、挨拶のタイミングを逃すことがあります。

【挨拶ができない子どもへの対応方法】

挨拶を無理に強制するのではなく、子どもの状況に応じてサポートしていきましょう。

1. モデルを見せる

親や周囲の大人が、積極的に挨拶をする姿を見せることが、子どもにとって一番良いお手本になります。
例えば、毎朝「おはよう」と家族に挨拶する場面を子どもに見せ、自然と真似する機会を増やしましょう。

2. 小さな成功体験を積む

「挨拶できてかっこいいね」「ありがとうをすぐ言えるなんてすごい」といった肯定的な声掛けで、子どもの成功体験を増やします。
ほめられることで、挨拶に対するポジティブな気持ちが育まれます。

3. 挨拶の練習をする

ご家庭で挨拶の練習をするのも効果的です。
親子で「おはよう」「こんにちは」「さようなら」と挨拶を言い合う遊びを通して、挨拶のタイミングを学べます。

4. プレッシャーを与えない

「どうして挨拶できないの?」と責める言葉は、子どもにとってプレッシャーとなり、かえって挨拶を避ける原因になり得ます。
子どものペースを尊重し、できる範囲で挑戦させましょう。

5. 発達障害の特性に配慮する

発達障害が疑われる場合は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)など、具体的な練習方法を取り入れることで、挨拶のスキルを徐々に身につけていきましょう。

【発達障害の可能性がある場合のサポートは?】

発達障害が背景にある場合、挨拶が苦手なのは特性の一部であり、子どもの意思や努力不足ではありません。
この場合、次のようなサポートが有効です。

・具体的な指示を出す

例えば、「会ったらまず“こんにちは”って言おう」と具体的に伝えましょう。

・視覚的な支援を活用する

挨拶の場面をイラストや写真で示すことで、状況をわかりやすく説明できます。

・専門家の支援を活用する

児童発達支援や療育では、挨拶を含む社会的なスキルを練習するプログラムを提供しています。
必要に応じて活用してみましょう。

まとめ

子どもが挨拶できないことに悩む保護者様は多くいらっしゃいます。
大切なのは、できなかったことを責めるのではなく、できた時に大いにほめてあげることです。
また、子どもの個性や特性に合わせて、無理のない範囲で練習を重ねていけると良いですね。

挨拶が苦手な子どもも、小さな成功体験を積むことで少しずつできることが増えていきます。
上記のようなサポートをしながら、子どものペースに寄り添い、挨拶をする楽しさを伝えていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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