コラム

2025.12.23

保育園・幼稚園の加配とは? 対象となる子どもやメリットについて解説

保育園や幼稚園では、子どもの成長や発達をサポートするために「加配」という制度が設けられることがあります。
今回は、「加配」とは何か、その役割や対象となる子ども、利用のメリットについてわかりやすく解説します。

【加配とは?】

「加配」とは、保育園や幼稚園で通常の保育士配置に加えて、特別に保育士を増員する制度を指します。
この制度は、特別な支援を必要とする子どもたちがより安心して園生活を送れるようにするためのものです。

加配の保育士は、通常のクラス運営に参加するだけでなく、支援が必要な子ども一人ひとりの特性に寄り添い、個別のケアやサポートをおこないます。

【加配が必要とされる背景】

多様な子どもたちが同じ環境で過ごす保育・教育の現場では、発達障害や身体的なハンディキャップを持つ子ども、または特定の状況で支援を必要とする子どもが増えています。
そのような子どもたちが集団生活をスムーズに送れるよう、加配の保育士が支援にあたります。

【加配の対象となる子ども】

加配の支援を受けられる子どもは以下のようなケースが多いです。

・発達障害を持つ子ども
自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)など、特別なサポートが必要な子どもたちも対象になります。

・身体的な障害を持つ子ども
身体の発達や運動機能に制限がある場合、園生活での移動や活動を補助します。

・言語や社会性の発達が遅れている子ども
言葉の発達が遅れている子どもや、友だちとの関わり方に苦手意識を持つ子どもが、加配の保育士から個別にサポートを受けられます。

・集団生活に不安がある子ども
園に慣れるのが難しい子どもや、情緒面でのサポートが必要な場合も対象になります。

【加配の役割】

加配の保育士は、通常の保育士と協力しながら以下のような役割を担います。

・子どもの特性に応じた個別支援
・集団生活の中でのサポート(食事や着替えなどの日常的なケア)
・子どもの特性や状況に応じた教材や活動内容の調整
・保護者様への情報共有や相談支援
・他の専門機関(児童発達支援や医療機関)との連携

【加配のメリット】

加配があることで、支援を必要とする子ども、保護者様、そして園全体に以下のようなメリットがあります。

1. 子どもにとってのメリット

・安心感を得られることで、自己肯定感が高まる
・個別にサポートされることで、園生活への適応がスムーズになる
・自分のペースで成長できる

2. 保護者様にとってのメリット

子どもが安心して園に通えるため、仕事や家庭生活に集中しやすくなる
加配保育士との相談を通じて、子どもの特性や対応方法を学べる

3. 園全体にとってのメリット

支援が必要な子どもに適切な対応ができるため、他の子どもたちと共にバランスの取れた保育が実現できる
加配保育士がいることで、通常の保育士の負担が軽減され、質の高い保育が提供できる

【加配を利用するには?】

加配の利用を希望する場合、以下のような手続きが必要です。

①保育園・幼稚園への相談
まず、子どもの発達や園生活での様子について、担任の先生や園長先生に相談します。

②必要書類の準備
自治体によっては、医師の診断書や専門機関の意見書が必要になる場合があります。

③自治体の審査
加配の利用は自治体の補助を受けるため、申請後に審査がおこなわれます。

④加配の配置
審査が通ると、自治体の予算内で加配保育士が配置されます。

【加配の課題と今後の展望】

加配制度は非常に有益な仕組みですが、以下のような課題も存在します。

・保育士の人手不足により、加配の配置が間に合わないケースがある
・加配の必要性を認識してもらうために、周囲の理解が求められる
・予算の制約から、すべての園で十分な支援が行き届かないこともある

これらの課題を解決するためには、行政の支援拡大や保育士の育成が必要です。

まとめ

加配は、子どもの特性に合わせたきめ細やかな支援を提供し、安心して園生活を送れるようにするための重要な仕組みです。
特別な支援が必要と感じる場合は、加配の利用を検討し、子どもにとって最適な環境を整えていきましょう。

悩んだ時は、保育園や自治体、児童発達支援スクールなどに相談してみてください。
子ども一人ひとりの成長を支えるために、周囲の力を借りながら、温かく見守っていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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