コラム

2017.10.15
幼児期の発達

自閉症かも...と3歳児検診で言われたRくん

子供画像
幼いころから保育園に通っていたRくんは、3歳半でコペルに来られました。
お母様はおおらかな方で、Rくんは発語もあり、おとなしくいつもにこにこしているようなお子さんでしたので、3歳児健診で自閉症を疑われるまでは特に心配していなかったそうです。
それがそのように言われて調べてみると、
・言葉をおうむ返しで返す(エコラリア)
・にこにこしているけど目線があまり合わない
など、自閉症の特徴に当てはまることがある、と心配になっての入室でした。
レッスンを開始すると、フラッシュカードが好きでじっとよく見てくれます。
教材を使った課題は、先生のモデルをよく観察し、同じように取り組むことができます。
「おなまえは?」の問いかけに「お名前は」と同じことばを返してきますが、否定せず「○○Rです」とモデルを示すと「○○Rです」と同じように返すことができます。
そのときは「じょうずに言えたね」とほめるだけで、「そうではないよ」と否定したり、言い直しをさせたりすることは決してしませんでした。
そのように楽しみながら半年が過ぎた頃には、「お名前は?」に正しく答えられるようになり、先生がふざけると、声を出して笑うことが増えたり、「もういっかいしたい」と感情をことばで言えるようになったりと、ぐんぐん成長が見られました。
年長さんになる頃には、はじめは読めなかった文字も書けるようになり、計算もできるようになりました。
心から楽しんで課題に取り組んでくれた成果だと思います。
お母様に「先生はぜったいおこらないですね。私も見習うようにしています。」と言っていただいたことがありましたが、「おこってもいいことないですよね。」と笑いあいました。
それでも心配しながら受けられた就学時検診で、お医者様から言われたことばを、涙を浮かべながら伝えてくださったときのことを思い出します。
「自閉症と言われたのは、その先生が間違っていたのではないですか?」と、お医者様はおっしゃったそうです。
言われたことにまじめに取り組み、観察したことを正確に再現できる長所は、実は自閉症スペクトラムの特性とも考えられます。
Rくんは、自分の個性を良いほうへ伸ばして成長してくれたのだと思います。
お子さんの個性を否定することなく、良いものとして伸ばしていくことの大切さを、Rくんに教えてもらったと感じています。



執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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