2022.12.01
発達障害について
愛着障害を考える~子どもが自分で大きくなるために①
”愛着障害”とは何らかの理由で養育者との愛着がうまく形成されなかったために、様々な面で問題が起こる状態のことです。
「愛着」とはボウルヴィによって提唱された概念ですが、特定の大人と結ぶ情緒的な関係です。
不安や危機に直面した際にも、そこに戻れば安全を確保できると感じられる「安全基地」であり、安心を感じられる存在でもあります。
またそのような存在がいることで、子どもたちは世界を学ぶ探索行動を活発に行うようになります。
発達障害の子どもでは、育てることの難しさから起こる二次的な障害が考えられます。
愛着の対象は親に限るわけではありませんが、やはり日本の子育て環境を考えると、親との関係が大きいと言えます。
子どもはそもそも自分で大きくなる存在です。
大人にできることは豊かに学び育つ環境を準備してあげることです。
愛着の対象をしっかりと見つけられている子どもは、まだよく知らないもの、見たこともないもの、やったことがないことに溢れた世界を、果敢に探索して学ぶ姿を見せてくれます。
失敗して不安になっても、そこに戻れば安心できる場所があるからです。
子どもは不安な時、あるいは何かができた時に、大人を見返すことが良くありますね。
「大丈夫かな?」「こんなことできたよ、見て!」と確認している姿です。
そこに笑顔を返してくれる大人がいると、また安心して探索に出かけていきます。
子どもが自分で大きくなるために、大人のサポートは重要です。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
