2023.06.01
幼児期の発達
記憶力について
記憶力は様々な学習や活動で重要な意味を持ちます。
ほかのスキルと同様、すべてが生まれつき決まっているではなく、幼児期に育つものと言えます。
記憶の仕組みとして、見聞きしたこと・経験したこと・想像したことはすべて一時的に記憶され短期記憶となります。
短期記憶とは、その内容により数時間あるいは数日で消えていく記憶です。
そして短期記憶からふるいにかけられたことが長期記憶となり、いったん長期記憶になったことは時間がたっても再現し思い出すことができます。
長期記憶になるポイントは主に3つです。
① 印象が強いこと
② 重要だと認識したこと
③ 繰り返されたこと
「① 印象が強い」というのは、例えばレストランの店員は全員のお客を覚えているわけではないと思いますが、難しい注文をされて大変だったとか、そのような場合には覚えている可能性が高くなります。
「② 重要だと認識したこと」の例としては、誰かの住所を聞いてすぐそらで覚えるのは難しいですが、引っ越ししたばかりでも自分の住所は比較的すぐに覚えてしまうのではないでしょうか。
重要だと判断したからと言えます。
「③ 繰り返されたこと」については、特に行動として覚えてしまうというのがわかりやすい例です。
日常的に使っているお箸の使い方を思い出す、という必要はないですね。
使い慣れたものは考えなくても上手に操作することができます。
特に行動として覚えたことは、手続き記憶と呼ばれますが、記憶喪失などになっても忘れることがほとんどない記憶です。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
