視覚過敏の子どもへの対応方法
今回は感覚過敏の中でも、視覚過敏のある子どもへの対応方法についてご紹介します。
視覚過敏とは、明るい光やきらびやかな色彩、動きの速い映像などに対して敏感な反応を示す状態のことです。
子どもたちはさまざまな感覚を通して周囲の世界を学び、理解していきますが、視覚過敏のある子どもたちは、目から入る刺激を時として過度なストレスとして感じていることがあります。
そこで、家庭や園・学校では、過度な視覚刺激を避ける工夫が必要です。
遮光カーテンや間接照明で部屋の光刺激を調節したり、柔らかな色調の壁紙やカーテンを選んだりすることで、子どもが安心して過ごせる空間を作ることができます。
また、クラスルームや遊び場では、ビジュアルノイズを最小限に抑え、落ち着いた雰囲気を保つことを心がけましょう。
光がまぶしいと感じるときは、サングラスや帽子、サンバイザーなどをつけることが効果的です。
真っ白な紙がまぶしいと感じる子には、色付きの透明下敷きを重ねたり、パソコン用メガネをかけることがおすすめです。
外では難しいかもしれませんが、ご家庭や園・学校などでは、刺激から離れることができる場所を作っておくことも有効です。
例えば、テントや段ボールで作った少し暗めで音も聞こえにくいような空間など、子どもがリラックスできるような場所だといいでしょう。
子ども自身が、この空間に行けば不快な刺激から離れることができると知っておくことで、安心して生活することができるようになる場合もあります。
視覚過敏の子どもたちは、強い視覚刺激にさらされると疲れやすいです。
長時間の動画視聴やコンピューターゲームは疲労を増やす可能性があります。
適度な休息時間を設け、子どもたちがリラックスできる時間を確保しましょう。
また、予想外の視覚刺激はストレスを引き起こすことがあります。
イベントや外出先での新しい環境など、予め予想できる視覚的な変化がある場合は、事前に説明をして安心させてあげましょう。
視覚過敏の子どもたちは、他の子どもとは異なる反応を示すことがありますが、その言動はわがままではなく、自分たちが経験する視覚的な世界とは違ったものを感じていることを理解し、最適なサポートにつなげることが大切です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
