コラム

2023.08.07
発達障害について

味覚過敏の子どもへの対応方法

今回は感覚過敏の中でも、味覚過敏のある子どもへの対応方法についてご紹介します。

【味覚過敏とは】

味覚過敏とは、特定の食物の味、匂い、食感に対して強い嫌悪感を示す状態のことです。
わずかな味の違いに敏感に反応したり、混ざった味やにおいが嫌い、特定のものしか食べないなど、味覚が敏感すぎるがゆえの困りごとが生じます。

【対応方法のポイント】

①苦手の理解
味覚過敏と言っても、一人ひとり異なる感じ方・反応を持っていますので、まずはどの食べ物や味が苦手なのか、具体的に理解するところから始めましょう。

②無理に食べさせない
そして、次におこなっていただきたい対応は、無理に食べさせないということです。
栄養が偏ってしまう心配があるかもしれませんが、食べること自体が嫌いになれば、偏食がより一層強まってしまう場合もあります。
まずは、食事を楽しんでもらうことを第一に考えましょう。

③食事環境作り
子どもがリラックスできる食事環境作りも大切です。
家族がおいしそうに食べる様子を見せることも、自分から食べてみようと思う一歩につながります。

④スモールステップを大切に
苦手な食べ物に対して頑なに拒否するような場合は、スプーンにすくっただけでOK!ほっぺにちょんと付けただけでOK!唇にちょんと付けただけでOK!前歯にちょんと付けただけでOK!というようにスモールステップで考えていきましょう。

⑤ポジティブなフィードバック
焦らず、ほんの少しずつでも口に近づけることができたら、たくさんほめることが大切です。
口に入れることができても飲み込めないかもしれませんが、決して叱ったりせず、がんばったことを認めてあげましょう。

⑥作る工程を一緒に
子どもと一緒に、野菜を育てたり、料理をすることも「食育」としておすすめです。
普段食べている食材がどのように作られているのか、何が使われてどのように調理されているのか、視覚的にわかることや、自分が作った達成感から食べてみようという気持ちになることもあります。

⑦園や学校との情報共有
家庭だけでなく、通っている園や学校でも一貫した対応が必要です。
園や学校と連携し、配慮してほしいことや家庭での食事の取り組み方についても共有しましょう。

味覚過敏の子どもたちに対しては、苦手なものを無理に押し付けず、一歩一歩、その子のペースで進める支援が求められます。
その小さな一歩が、子どもたちの健やかな成長と、より豊かな食生活への道を開くことにつながります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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