コラム

2023.08.10
幼児期の発達

さまざまな発達と感情コントロール

感情を適切に制御しコントロールできるようになるためには、さまざまな発達が関連しています。

まず、わかりやすいのは言葉の発達です。
感情を「嬉しい」「悲しい」「悔しい」と理解できるようになると、自己を客観視する視点が生まれ、それだけで感情をコントロールすることにつながります。
また、自分の気持ちやどうしたいのかを言葉で周囲に伝えられるようになることで、より適切なサポートを得やすくなります。

さまざまな認知の発達とも関連しています。
環境の中には非常に多くの雑多な情報があふれていますが、必要な情報だけに集中すること、あるいは何か変化があった時に適切に対応することは、それに伴って起こる感情を制御することに大きく影響します。
この注意の制御や切り替えは、ASDでこだわりが強い傾向があると、より難しくなることがあります。

それから、記憶の働き、特にワーキングメモリーがうまく働いていないと、記憶を保持しつつ何かに取り組むことに困難があるため、行動から起こる感情にも適切に対応することが難しくなります。
他者の感情や状況への理解が深まり、同時に自分を客観視できるようになると、自然と感情表現にも変化が生まれます。
自己を中心としてまわりを見る時期から、徐々に全体が見えるようになることで、感情を制御するメリットを感じられるようになるからです。

感情のコントロールはそれだけを練習すればできるようになるものではなく、さまざまな認知発達と関連しています。
我慢を強いるだけでは難しいのです。寄り添ったサポートが大切です。



執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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