コラム

2023.08.28
幼児期の発達

過集中とは? 一つのことしかできない?

「過集中」とは、一つのことに強く集中するあまり、周りの状況や他のタスクへの対応が難しくなってしまう状態を指します。
例えば、コンピューターゲームやパズル、ブロックやお絵描きなど、特定の活動に熱中しすぎることが挙げられます。

【有効な点】

「一つのことに夢中になるのは悪いこと?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
もちろん、子どもが好きなことに熱中することはよくあることですし、集中力があることは素晴らしい面でもあります。
過集中の状態は、何かを深く学ぶためには非常に有効です。
例えば、趣味や特技、学習の対象となるものに対して深い興味を持ち、それに没頭することは、高いスキルや知識を獲得することに大いに役立ちます。

【注意が必要な点】

しかし、集中の度合いが過度であることで、他の必要なタスクや約束を忘れてしまったり、外の環境に注意を払えなくなることで事故につながる可能性もあります。
例えば、遊びに夢中になって周囲の音に気づかず、話しかけても無反応だったり、火事の警報に気づかないなどは注意が必要な場面です。
危険を回避する反応が遅れたり、他者とのコミュニケーションがうまく取れないことも出てきます。
また、長時間の過集中は、疲労やストレスの原因となることも指摘されています。

【過集中のメカニズム】

過集中のメカニズムには、脳の「前頭前皮質」という部分が関係しています。
この部分は意思や注意を制御する役割を持っており、特定の事象やタスクに集中するときに活性化します。
子どもの場合、この部分がまだ成熟していないため、一度集中すると他のことが抜け落ちたり、忘れてしまうことが多くなるようです。

【対応策】

過集中への対策としては、定期的な休憩を取ることが有効です。
リラックスする時間を持つことで、緊張を解放し、脳をリセットすることができます。

だからといって、過集中を抑えるべきかというと、一概には言えません。
大切なのは、その子の興味や情熱を尊重しつつ、バランスよく多様な経験を積む機会を持たせることです。
子どもたちにさまざまな活動や遊びを経験させることで、新しい興味を引き出したり、注意が必要なレベルの過集中を防ぐことにもつながります。

コペルプラスでは、集中して見る課題、集中して聞く課題、コミュニケーションの課題など、それぞれ2~3分の課題が、1回のレッスンで20~30種類登場します。
一つ一つの課題が短時間に設定してあるので、お子様は一気に集中して一気に切り替えるという脳の使い方をします。
それは子どもの脳の特性に合った学習の仕方であり、集中力をうまく活かしながら、他のスキルや知識も磨いていくことができる方法です。

過集中は、ただ「一つのことしかできない」状態ではありません。
その子の持つ無限の可能性の一部です。
私たちは、その可能性を最大限に引き出すためのサポートを続けてまいります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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