2023.09.28
発達障害について
特性を活かす① ~強いこだわり~
自閉症スペクトラムを持つ子どもたちと関わる際に、しばしば目にするのが「強いこだわり」という特性です。
そのこだわりは、時に「頑固」「狭い視野」「偏った興味」「一貫性のあるルーティーン」などと受け取られることも。
しかし、私たちがこの特性をプラスに捉えることで、新しい価値を見いだせたり、子どもたちの可能性を大きく開花させる鍵となり得ます。
今回は、ネガティブに捉えられがちな特性を強みとして活かす考え方をご紹介します。
【特性の強み】
1つ目は、専門家としての潜在能力です。 特定のテーマに深く没頭することで、その分野に関する専門的な知識や技能が豊富になります。子どもが興味を持つテーマを専門的に学ぶチャンスを増やし、その知識や技術を深めることで、将来的にその分野の専門家として活躍する可能性も広がります。
2つ目は、粘り強さです。 こだわりを持つ子どもたちは、一つのことに集中するための強いモチベーションや粘り強さを持ち合わせています。
この集中力は、学びやタスクの達成に大いに役立つ能力と言えます。
3つ目は、精密な作業能力です。 こだわりの対象となる作業や活動を何度も繰り返すことで、精密な技術や作業能力を身につけることにつながります。
長時間の集中を要する作業に黙々と取り組むことで、集中力の向上にも寄与しています。
【プラスに変えるアプローチ】
さらに、強いこだわりをプラスに変えるためのアプローチを考えてみましょう。まず、子どもの興味やこだわりを尊重し、理解することが大切です。
これにより、子どもは自分の価値を認識し、自信を持つことができます。
また、こだわりが行き過ぎて偏りすぎることを防ぐために、発達支援や専門的サポートも取り入れるといいかと思います。
専門家や支援者と連携し、子どもの興味やこだわりを広げる方向へと導いていくことで、新しいテーマや活動につながったり、視野を広げる手助けにもなるからです。
自閉症スペクトラムの特性「強いこだわり」は、適切に理解しサポートすることで、大きな学びや成長のチャンスとなります。
子どもたちの独特の視点や熱意を大切にし、それを最大限に活かす方法を共に探ることで、より豊かな経験を積む手助けをしていきたいと思っています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
