コラム

2023.09.29
発達障害について

特性を活かす② ~じっとしていられない~

ADHD(注意欠如・多動症)の子どもたちは、しばしば椅子に座ることができなかったり、一か所に長く留まることが難しかったりします。
これは外部からの刺激や情報を処理する方法が異なるため、ときに身体を動かすことで自分をリセットまたは集中させようとするからだと言われています。

多くの人々は、この「じっとしていられない」特性をネガティブに捉えがちです。
しかし、別の角度から見ることで、隠されたポテンシャルやメリットを見いだすことができるかもしれません。
今回は、この特性をプラスに捉え、強みとして活かすという視点をご紹介します。

【特性の強み】

1つ目は、活発であることです。
体を動かすことでエネルギーを発散するADHDの子はとてもエネルギッシュです。
体を使ったアクティビティに向いており、特に、チームスポーツや武道などは、そのエネルギーを有効に活用できます。

2つ目は、実践型の学びをしている点です。
行動的で変化を恐れないため、新しい環境や経験にアクティブに関わることができます。
実験やフィールドワークを取り入れた実践的な学習方法が向いており、集中して取り組むことができます。

3つ目は、表現活動に向いている点です。
ダンスや演劇、アートなどのクリエイティブな活動は、エネルギーを形にする絶好の機会です。
新しい経験への探究心や既存の枠組みにとらわれない柔軟性は、多くの経験や学びをもたらします。

【プラスに変えるアプローチ】

さらに、多動性をプラスに変えるためのアプローチを考えてみましょう。

まず、子どもの興味や才能を見つけましょう。
それを基盤にした活動を提案することで、エネルギーを適切な方向へと導くことができます。
スポーツやアート、音楽など、体を使った活動は特に向いていますので、多動性をプラスの方向に活かすことができるかもしれません。

一方向的な指示よりも、自ら考えて動くことを促す指導方法が効果的だと言われています。
体を動かすことで得られる感覚的な情報を意識的に提供することで、集中力や安定感を高めていくことができます。
活発に動くことで疲れやすい一面もあるので、適切な休息時間の確保も忘れずに取り組みましょう。

ADHDの「じっとしていられない」という特性は、たくさんのエネルギーを持っていることの表れです。
このエネルギーを正しく理解し、適切な方向に導くことで、子どもたちの中に眠る無限の可能性を引き出すことができます。
周りの大人が特性を受け入れ、それを最大限に活かすためのサポートをしていくことが求められています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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