コラム

2023.10.13
発達障害について

人との距離感が近すぎるのは、ボディイメージの影響?

人との適切な距離感は、社会生活を円滑に進めるうえで不可欠な要素です。
しかし、発達障害を持つ子どもの中には、他者との間に適切な距離を保つことが難しく、それがコミュニケーションの障壁となってしまうケースがあります。
その一因として、ボディイメージを適切に描けないことが挙げられるかもしれません。

【ボディイメージとは】

「ボディイメージ」とは、自分の身体に対する認識や感じ方を指します。
これが適切に描けていないと、自分の存在範囲や、他者との境界線がぼやけてしまうことがあります。
その結果、人との距離感が近すぎる、または遠すぎる問題が生じる可能性があるのです。

子ども時代、特に乳幼児期には、触れ合いを通じてボディイメージが形成されると言われています。
親やお世話をしてくれる身近な大人とのスキンシップや、身体を使った遊びが、自分の体と外界との境界を認識する基盤となります。

【ボディイメージが不完全だと?】

しかし、脳機能の偏りやさまざまな要因で、このボディイメージが正しく形成されないこともあるのです。
ボディイメージが不完全なままだと、他者との物理的距離だけでなく、心理的距離の認識も乱れることが考えられます。
例えば、自分の意見や感情を他者に強く押し付けてしまったり、逆に他者の意見や感情に過度に影響されやすくなることが起こる可能性があります。

【改善のための取り組み】

改善のための取り組みとして、以下の3つをご紹介します。

①触れ合いあそび
適切なスキンシップや、身体を使った遊びを取り入れることで、ボディイメージの健全な形成をサポートします。

②自己認識の強化
自分の身体や心に関する感じ方を言葉にする練習や、感情表現のトレーニングを通じて、自己認識を深める取り組みをおこないます。

③他者との関係性の再認識
ソーシャルスキルトレーニングを通じて、他者との適切な距離感を保つ練習をします。

【コペルプラスの課題の例】

実際にコペルプラスのレッスンでおこなっている課題に、「小さく前にならえ」のポーズをし、汽車になったイメージで音楽にのせて歩くゲームがあります。
友達と近づいたら「こんにちは!」をするのですが、腕が当たらないように気を付けます。
上手にすれ違ったらハイタッチで「さようなら」をして、ちょうどいい距離感を覚えていきます。

人との適切な距離感は、ボディイメージの正確な認識から生まれます。
自分の存在と他者との境界を理解し、お互いの感情や反応に敏感であることが、円滑な人間関係を築く上で重要になってきます。
ボディイメージが不安定だと感じる場合は、自分と他者との健全な距離感を築けるよう、療育や専門家のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

無料体験レッスン お問い合わせ / 資料請求