コラム

2023.10.26

発達障害の偉人シリーズ⑤ レオナルド・ダ・ヴィンチ ~万能の天才~

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)は、ルネッサンス期のイタリアを代表する万能の天才として知られています。
画家、彫刻家、解剖学者、発明家、建築家としての側面を持ち合わせていた彼の驚くべき多様性と深い探究心は、一体どこから来るのでしょうか。
その多岐にわたる興味や独特の考え方の背後には、脳機能の偏りが隠れているのではないかとも言われています。

今回の「発達障害の偉人シリーズ」では、「万能の天才」と称されるレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と、持っていたであろう特性について探っていきます。

ダ・ヴィンチは、多岐にわたる分野に深い関心を抱き、さまざまなプロジェクトを同時に進めていたと言います。
彼の残したノートには、物理学、数学、解剖学、芸術など、多岐にわたる観察やアイデアが詰まっていました。
未完成の作品が多いことや、多岐にわたるジャンルのスケッチ、鏡文字で残されたメモ、こだわりの強い行動、その他多くの事例から、彼はADHDだったのではないかと推測されています。

当時、絵画や作品を作る人はアーティストではなく「職人」として扱われていました。
よって、発注されたとおりに作成することや、依頼主の決めた期日までに仕上げることが求められていたのです。
このような時代に、未完成作品が多かったり、自らのこだわりにより結果的に依頼主の指示を無視することになる、納期に間に合わないなどの彼の仕事のやり方は、職人として致命的だったと言えます。

ほかにも彼には特徴的な「らしさ」がありました。
それはさまざまなことに興味が向かい、あちこちに考えやアイデアが浮かぶというものです。
その証拠といえるのがスケッチ群で、ダ・ヴィンチは数多くのスケッチを描いています。
神経生理学者のマルコ・カターニ氏と医学史の専門家パオロ・マザレロ氏は、このようなエピソードから、「レオナルド・ダ・ヴィンチはADHDだった可能性が高い」ことを、「ADHDによく見られる移り気な性質は、創造性と独創性の源で、落ち着きのなさは新たな発見につながる探求の原動力だ」と表現しています。

ダ・ヴィンチの例を通して学べることは、異なる思考や脳の特性を持つ人々が有する無限の可能性と、ひとり一人の「個性」を最大限に引き出す価値です。
私たちコペルプラスは、子どもたちが自分自身をよりよく理解し、社会と上手くコミュニケートできる方法を学び、また、自分らしい方法で世界と繋がるための手助けをしたいと考えています。
 

注: 歴史的な人物に対する発達障害の仮説は、あくまで文献や資料に基づく仮説としてお読みいただけますと幸いです。


監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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