コラム

2023.11.10
発達障害について

発達障害の診断をどう受け止める?子ども自身の感じ方は?

発達障害の診断は、子ども自身とその家族にとって、しばしば人生の転機となる瞬間です。
診断を受けた子どもたちが感じることは人それぞれで、感じ方は年齢、性格、周囲のサポート体制によって大きく変わってきます。
それは一つのラベルに過ぎないと感じる子もいれば、自己理解に繋がるきっかけとなる場合もあります。
そこで今回は、発達障害の診断をどう受け止めたらいいのか、子ども自身の感じ方や、ポジティブな捉え方についても考えてみましょう。

まず理解しなければならないのは、発達障害という診断は、子どもたちのアイデンティティのごく一部に過ぎず、その全てを定義するものではないということです。
それは多くの特質のうちの一つに過ぎません。
障害の有無にかかわらず、子どもたちはそれぞれの速度で、世界を理解し、学習します。
発達障害と診断されることは、決して能力の制限を意味するものではなく、むしろ、子どもたちが持つ独特な強みや能力を理解し、適切なサポートを提供するための出発点と考えられます。

診断を受けた子どもたちの中には、自分の感じていた違和感に名前がついたことで、安心感を覚える子もいます。
自分がなぜ特定の状況で苦労しているのか、なぜ特定のスキルが他の人よりも難しいのかについての理解が深まるからです。

しかし一方で、混乱や不安を引き起こしたり、自分が「普通とは異なる」というネガティブな感情を持ってしまう子もいます。
このような場合、子どもは自分が抱える障害を隠そうとしたり、他人との違いに対して恥ずかしいと感じるかもしれません。

家族や教育者、専門家の役割は、このような時に子どもたちを支え、診断をポジティブなものとして理解し、受け入れる手助けをすることではないでしょうか。
脳機能に偏りがあってもなくても、人は誰しも得意なことと苦手なことがあります。
重要なのは、子どもたちが自分の強みと弱みを知り、それを受け入れることで、自己効力感を高めることができる環境を提供することです。
コペルプラスでは、子どもたちが自分自身を理解し、自信を持つためのステップを一つ一つ登っていくサポートもおこなっています。

さらに、子どもたちが自分だけではなく、他者との関係性の中で自分を位置づけることも重要だと考えます。
例えばソーシャルレッスンクラスでは、6名以下の小集団で、対人関係、セルフコントロール、ルール理解などの課題に取り組みます。
集団生活の中で必要なスキルを身に着けるとともに、周囲との関係を徐々に築きながら「自分の居場所」を作る練習にもなりますので、社会の一員として自信を持って生きていく第一歩となるはずです。

ご家族の理解とサポートも、子どもが診断を受け止める上で不可欠なものです。
保護者様が子どもの特性を理解し、その上でその子に合った支援を選ぶことで、子どもたちは自分の「ちがい」を力に変えることができます。

発達障害の診断を受けた子どもたちとその家族にとって、最も重要なことは、診断を障害と捉えるのではなく、本人が最も輝ける方法を見つけるための道しるべとして受け止めることではないでしょうか。
そして、社会全体が脳の多様性を受け入れ、それぞれの子どもの可能性を最大限に引き出すための環境を整えることが求められています。



監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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