コラム

2023.11.12
発達障害について

発達障害のある子どもの感情表現 - "気持ちの表現"を学ぶには?

子どもたちにはそれぞれ個性があり、感じることや表現する方法も様々です。
特に、発達に凸凹のある子どもたちは、心の中にある「気持ちの色」をうまく外に出すのが難しいことがあります。
しかし、その気持ちをわかるかたちにすることは、子どもたちが自分を理解し、他者とつながる大切な一歩とも言えます。
そこで今回は、「気持ちの表現」を学ぶ方法について考えてみましょう。

まず、気持ちを表現するとは、どういうことでしょうか?
喜んでいるときは笑顔を見せたり、悲しいときは泣いたり、イライラしているときは顔をしかめたりすることはわかりやすいですね。
ほかにも、言葉でどんな感情か話したり、ジェスチャーで伝えたり、絵に描いて表すこともできます。

大切なのは、どんな感情も「悪いもの」ではなく、「大切なサイン」として受け止めることです。
感情は、私たちが何を感じているのかを教えてくれる大切な手がかりであり、心の中にあるアラームのようなものと言えます。
子どもたちが感情を表すとき、それは「今、こんなことを考えているよ」と教えてくれているのです。

発達に凸凹のある子どもたちは、この「気持ちのサイン」を出すのが得意ではないことがよくあります。
そこで、この「気持ちのサイン」を子どもたちに教えるために、周りの大人ができることを紹介します。

①感情に名前をつける

「嬉しい」「悲しい」「怒り」など、感情には名前があります。
絵本や日常の出来事を通じて、これらの感情に名前があることを教えてあげましょう。
例えば、「今、ニコニコしているね。嬉しいんだね」と声をかけて、感情と表情を結びつけます。

②模倣遊びをする

親や先生がさまざまな表情を作ってみせ、それを子どもがまねる遊びも有効です。
顔の筋肉を動かして「驚いた顔」や「笑顔」を作ることで、感情表現の練習になります。

③絵や写真を使う

感情を表す絵や写真は、子どもたちにとって分かりやすい教材です。
これは「嬉しい顔」、これは「悲しい顔」というように、具体的なイメージを使って感情を理解する手助けをします。

④ロールプレイを取り入れる

友達と遊んだり、ごっこ遊びをする中で、さまざまな役を演じることは、感情表現の幅を広げるのに役立ちます。
例えば、お母さん役や先生役を演じさせることで、自然と感情表現を学びます。

⑤日記や絵日記をつける

少し大きくなった子どもたちには、その日の気持ちや出来事を書かせたり、絵に描かせたりすることで、自分の感情を整理し、表現する練習になります。

⑥音楽やアートを使う

音楽や絵画、工作などのアート活動は、非言語的な感情表現を促します。
楽しい音楽に合わせて踊る、絵の中に自分の気持ちを色で表すなど、さまざまな方法で感情を表すことができます。

感情を表現することは、子どもたちが自分の気持ちを知り、他者と共感するための大切なスキルです。
発達に凸凹のある子どもたちにとっては、難しい場合もあるかもしれませんが、小さな一歩から始めて、徐々に「心の中の言葉」を育てていくことが大切です。

最後に、教育者として忘れてはならないのは、子どもたちの小さな変化に気づいて認めてあげることだと考えます。
そして、自分の気持ちを出すことが安全で、受け入れられる環境を作ってあげることです。
子どもたちの「気持ちのサイン」を一緒に見守り、育てていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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