2023.11.13
心の波に寄り添う - 情緒障害とは?
心の健康は、目に見えないけれど、とても大切なものです。
私たちの感じる気持ちは、時には山のように高く、時には谷のように深いもの。
この感情の波を上手に乗りこなすことは、大人でさえ難しいことがあります。
特に、情緒障害という感情の波を持つ子どもたちにとっては、気持ちを安定させることは一層大変です。
今回は、情緒障害とは何か、その症状や支援について解説します。
【情緒障害とは】
情緒障害は、感情の調整が難しく、日常生活や学校生活に影響が出るような心の状態を指します。これは「心の風邪」と言われることもありますが、心が風邪をひいてしまうと、体と同じように機能しづらくなるのです。
【症状】
では、情緒障害のある子どもたちは、どんな症状を示すのでしょうか?いくつか具体的な例を見てみましょう。
・気分がとても不安定で、急に泣いたり怒ったりする
・園や学校で友だちとうまく遊べなかったり、先生の言うことを聞けなかったりする
・いつもと違う環境に行くと、とても不安になる
・夜、眠りにつくのが難しい、または途中で目が覚めてしまう
・お腹が痛い、頭が痛いなど、体の不調を訴えることが多い
このような症状が見られたら、その子にとって何か心の負担になっていることがあるのかもしれません。
そして、この「心の風邪」は、きちんとしたケアが必要です。
【サポート】
情緒障害のある子どもたちへの支援には、いくつかのポイントがあります。①安定した環境をつくる
家でも学校でも、安定した日常生活が心のバランスを保つ助けになります。
変わらない日々のルーティンを作ることも良いです。
予測できる環境は、子どもたちが落ち着いて過ごすために役立ちます。
②感情を受け止める
子どもが感じている感情を否定せず、まずは受け止めてあげましょう。
怒りも悲しみも、子どもたちが感じる大切な気持ちです。
その感情が間違っていないことを「悲しいんだね。大丈夫、わかるよ」と伝えることで、子どもの不安は和らいでいきます。
③一緒に解決策を考える
何か問題が起こったときは、叱るのではなく、子どもと一緒に解決策を考えてみましょう。
おすすめなのは、感情を表現するための具体的な方法を挙げることです。
例えば絵を描いたり、落ち着いて言葉にしてみることで、心の中のもやもやを外に出す練習をしましょう。
そして、感情を上手に表現できたときには、ぜひ褒めてあげてください。
子どもは自己表現の喜びを感じることができ、感情のコントロールも少しずつ上手になっていきます。
④専門家と連携する
心の問題は、一人で解決しようとすると難しいことがあります。
心理士やカウンセラーなどの専門家と一緒に支援を進めることで、子どもたちに合った方法を見つけられることがあります。
⑤親がリラックスする
意外かもしれませんが、親が穏やかな気持ちでいることは子どもにとって一番の安心材料です。
保護者様がリフレッシュできる時間を持ったり、好きなことに打ち込んだり、時には心のケアを受けることも検討してみてください。
情緒障害のある子どもたちは、心がとても繊細です。
しかし、その子に合った支援と理解があれば、その繊細さが力に変わります。
子どもたちが自分の感情と上手に向き合い、豊かな心を育てていけるよう、共にサポートしていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
