コラム

2023.12.21
発達障害について

ADHDの子が人の話を聞くのが苦手なのはなぜ?

ADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ子どもたちは、しばしば人の話を聞くのが苦手であると言われます。
これは、単に注意を払うことが難しいだけではなく、ADHDという状態が持つさまざまな特徴によるものです。
今回は、なぜADHDの子どもたちが人の話を聞くことに困難を感じるのかについて掘り下げてみましょう。

【ADHDとは】

ADHDは、注意力の欠如、衝動性、多動性などを特徴とする発達障害の一つです。
注意力が散漫な不注意優勢型と、刺激に対して興奮しやすく、感情をコントロールすることが苦手な衝動性多動性優勢型があります。
この状態は、学校や家庭での日常生活において多くの課題をもたらします。

【話を聞くことが困難な理由】

・注意力の散漫
ADHDの子どもたちには、注意力の持続期間が短いという特徴があります。
そのため周囲の刺激に気を取られやすく、一つのことに集中し続けるのが難しいのです。

・処理速度のちがい
情報処理の速度が多くの人々より遅い(または早い)ため、他人が話している内容に追いついて理解するのが難しいことがあります。

・衝動性
ADHDの子どもたちは衝動的な行動をしやすく、人の話を中断したり、話の途中で反応したりする傾向があります。

・多動性
身体を動かさずにじっとしていることが難しいため、長い話や静かな環境でのリスニングが特に困難です。

【サポート方法】

①短い指示を用いる
指示や情報は短く、極力簡潔にすることが効果的です。

②視覚的支援を活用する
伝えたい内容を絵や図を使って視覚的に示すことで、理解しやすくなります。

③一対一でのコミュニケーション
グループよりも個別で話す方が、集中しやすいことが多いです。

④ポジティブなフィードバックを与える
話を聞くことができたときは、積極的にほめて励ますことが重要です。

⑤休憩を取り入れる
注意を要する活動の間に休憩を取り入れることで、集中力を維持しやすくなります。

ADHDの子どもたちが人の話を聞くのが苦手なのは、注意力、処理速度、衝動性、多動性の特徴によるものです。
保護者様や教育者がこれらの特性を理解し、適切なサポートを提供することで、子どもたちはコミュニケーションのスキルを高め、より効果的に学ぶことができるようになります。

コペルプラスでは、子どもの行動を認めて、ほめて、自己肯定感を育てることを大切にしています。
常にできていることを認め、子どもの興味や意欲を生かすことで、子どもたちが自分らしく成長できると考えています。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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