コラム

2024.01.06
発達障害について

自閉症スペクトラムを持つ人とのコミュニケーションの工夫

自閉症スペクトラム(ASD)を持つ人は、一般的に非言語的なヒントを読み取るのが苦手であり、直接的で明確なコミュニケーションを好む傾向があります。
そのため、時にコミュニケーションが難しいと感じることがあるかもしれません。
しかし、脳の特性を理解し、それに合った工夫を施すことで、よりスムーズで効果的なコミュニケーションを実現することができます。
そこで今回は、自閉症スペクトラムを持つ人とのコミュニケーションを改善するための具体的な方法をご紹介します。

1. 明確で直接的なコミュニケーション

・具体的に伝える
比喩や暗示ではなく、直接的で具体的な言葉を使って伝えるようにしましょう。
例えば、「今日は春みたいね、薄着でいいかも」と言う代わりに、「今日は暖かいから、上着はいらないね」と伝えます。

・明確な要求
何を期待しているのかを明確に伝えましょう。
例えば、「部屋を片付けてほしい」と言う代わりに、「本を棚に戻してほしい」と具体的に言い換えるようにします。

2. 簡潔で一貫した指示

複雑で長い指示は混乱を招く可能性があるため、指示は簡潔で一貫性を持たせることが重要です。
一度に一つのポイントに焦点を当て、必要に応じて繰り返します。

3. 視覚的サポートの利用

視覚的情報の方が理解しやすいことが多いため、話し言葉に加えて、画像やイラスト、リストなどを用いると良いでしょう。
新しい概念を教えたり、日常のスケジュールを伝えたりする際に特に有効です。

4. リズムとルーティンの尊重

自閉症スペクトラムのある人はルーティンを重視することが多いので、日常のルーティンを理解し、尊重することが大切です。
予定に変更がある場合は、できるだけ早く伝えることで、予期せぬ変化に対する不安を軽減します。

5. 聴く姿勢の大切さ

相手が言いたいことを言い終わるまで待ち、必要に応じて相手が話したことを繰り返し、正確に理解したことを示しましょう。

6. 環境の調整

騒がしい環境や多くの刺激がある場所は、自閉症スペクトラムの人にとってコミュニケーションを困難にすることがあります。
静かで落ち着いた環境でのコミュニケーションを心がけましょう。

7. ストレスの理解

自閉症スペクトラムのある人は感覚過敏などによりストレスを感じやすいので、そのサインを理解し、必要に応じて休憩を取るようにしましょう。

8. 感情表現を助ける

感情を言葉で表現するのが難しい場合があるので、感情を表現する方法を一緒に探っていけると良いかと思います。

自閉症スペクトラムを持つ人とのコミュニケーションでは、理解と伝え方が鍵となります。
脳の特性を理解し、それに合わせて伝え方を調整することで、より良いコミュニケーションを築き、お互いにとって快適な関係を育むことができるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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