コラム

2024.01.30

双極性障害(躁うつ病)とは? - 理解とサポートの重要性

双極性障害(躁うつ病)とは、気分の極端な変動を特徴とする精神障害の一つです。
この状態では、高揚感(躁状態)と落ち込み(うつ状態)が交互に現れます。
今回は、双極性障害の原因、症状、治療法、そして患者さんとの適切な関わり方について解説します。

【双極性障害とは】

双極性障害は、異常な気分の高揚と落ち込みが交互に現れる精神疾患です。
この状態は躁状態とうつ状態に分かれ、それぞれが数週間から数ヶ月続くことがあります。
およそ100人に1人がかかる病気で、20代から30代前後に発症することが多いとされています。

【原因】

双極性障害の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、脳内の化学物質の不均衡、環境的ストレスなどが関与すると考えられています。
「遺伝」と「ストレス」の両方の要素が重なった結果として、双極性障害が発症するという研究結果もあります。
病気になりやすい人の体質(遺伝によるもの)と、病気を引き起こすようなストレスが重なると発症する可能性があるということです。
双極性障害の原因については、まだ解明されていないことが多く、現在も研究が進められています。

【症状】

〈躁状態の症状〉
・無理な計画を立てる、過剰な自信
・眠らなくても疲れを感じない
・速いテンポで話す、飛び跳ねる思考
・衝動的な行動、危険な選択

〈うつ状態の症状〉
・深い悲しみや絶望感
・睡眠障害
・過食または食欲不振
・自己嫌悪、無価値感
・集中困難、決断の遅れ

【治療法】

①薬物療法
気分安定薬、抗うつ薬、抗精神病薬などが用いられます。
患者さんの状態に応じて、適切な薬剤と用量が選択されます。

②心理療法
認知行動療法や家族療法が有効です。
患者さん自身が症状を理解し、対処する方法を学びます。

③生活習慣の改善
規則正しい生活リズム、適度な運動、健康的な食事なども重要です。

【関わり方のポイント】

1. 理解と受容
双極性障害はコントロールが難しい疾患であることを理解し、症状や状態の変動を非難せずに受け入れます。

2. コミュニケーション
患者さんが感じていることに共感し、寄り添う姿勢を見せることが大切です。
親身に話を聞き、必要な支援について尋ねましょう。

3. サポートの提供
必要に応じて、病院への同行や日常生活でのサポートを提供します。

双極性障害は、患者さん本人だけでなく、その家族や友人にも影響を与える疾患です。
適切な治療と周囲の理解とサポートが、症状の管理と本人のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上に不可欠です。
周囲の人々が双極性障害について正しく理解し、適切な関わり方を学ぶことが、患者さんの支援につながります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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