コラム

2024.02.01

眼球振盪(がんきゅうしんとう)・眼振とは?

眼球振盪(がんきゅうしんとう)は、目が意図せずに速く動く状態を指します。
一般的に略して、眼振(がんしん)と呼ばれています。
日常生活に大きな影響を及ぼす可能性のあるこの現象は、さまざまな原因によって引き起こされます。
今回は、眼振の種類、原因、症状、そして治療法について解説します。

【眼振・眼球振盪とは】

眼振は、目が自発的に速く動く神経学的な現象です。
以下の3つの条件を満たしている眼球の動きを指します。

・動き方に規則性がある
・周期性がある
・意図しているわけではない

【眼球が動く方向】

眼球が動く方向は、おおまかに水平方向・垂直方向・回旋性の3種類に分けることができます。

・水平眼振: 目が左右に動く
・垂直眼振: 目が上下に動く
・回旋性眼振: 目が回旋するように動く
・混合型眼振: 上記の動きが組み合わさったもの

【生理学的眼振と病的眼振】

眼振がみられる場合でも、必ずしも病気というわけではありません。
眼振には「生理的眼振」と「病的眼振」の二つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

〈生理的眼振〉
生理的眼振は、健康な人にも自然に発生する眼の動きです。
以下のような状況で見られ、通常は問題とならない自然な身体の反応です。

・視線の追跡: 例えば、電車に乗っている時に外の景色を眺める際、目が次々と通り過ぎる建物を追いかけるような動き
・めまい: 急に立ち上がったり、ぐるぐると回転した後など、特定の身体の動きに反応して生じる眼の動き

〈病的眼振〉
病的眼振は、何らかの医学的な問題によって引き起こされる眼の動きです。
先天性と後天性があり、視力問題やバランス感覚の問題を引き起こすことがあるため、適切な診断と治療が必要です。

・先天性眼振: 生まれつき存在する眼振で、主に弱視や斜視とセットで発生する
・後天性眼振: めまい、耳の病気、脳の病気、薬の副作用などによって後から発症する

【眼振の原因】

病的眼振の原因は多岐にわたりますが、主に以下のようなものがあります。

・神経学的な問題
脳や神経系の問題、特に小脳の異常が原因で発生することがあります。

・遺伝的要因
眼振は遺伝的な要因によって発生することもあります。

・視覚的な問題
弱視や斜視など、幼少期の視覚障害が眼振を引き起こすことがあります。

【眼振の症状】

病的眼振の主な症状には、以下のようなものがあります。

・視力の問題
焦点を定めるのが難しく、読書や遠くを見る際に問題が生じます。

・バランスや調整の問題
目が安定せず、歩行や日常活動に影響が出ることがあります。

・めまいや頭痛
目の動きによってめまいや頭痛が引き起こされることがあります。

【治療方法】

眼振の治療は原因に応じて異なり、以下のような治療法があります。

・薬物療法
一部の眼振は薬物療法によって改善することがあります。

・視覚矯正
眼鏡やコンタクトレンズによる視覚矯正が効果的な場合もあります。

・リハビリテーション
特定のリハビリテーションプログラムが症状の改善に役立つことがあります。

・手術
重度の眼振に対しては、手術が適用される場合もあります。

もし子どもに眼振が疑われるような様子が見られた際は、早期発見と適切な治療が重要です。
早めに眼科をはじめとする専門医の診察を受けることを検討しましょう。
原因や症状に合わせた治療とサポートにより、眼振による不便や不快感を軽減し、生活の質を向上させることが可能です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

無料体験レッスン お問い合わせ / 資料請求