コラム

2024.02.13
発達障害について

アスペルガー症候群と他者理解 - 感情共感のスキルを身に付けよう!

アスペルガー症候群を持つ子どもたちは、時として他人をイライラさせてしまうことがありますが、それは決して悪意からではありません。
脳機能の特性上、他人の感情や反応を理解するのが難しいことが多いのです。
今回は、アスペルガー症候群の特徴と、他人の気持ちを考える練習方法について探ります。

【アスペルガー症候群とは】

アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム(ASD)の一つで、言葉の発達や知的発達に遅れが見られないことが特徴です。
社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることに困難を持ちます。
こういった特性は、時に他者の感情や意図を理解し、適切に反応することを難しくすることがあります。

社会性やコミュニケーションの障害のため、周りからは変わり者と思われている方が多い一方で、学業成績は良く、大人になってから実はアスペルガー症候群だったと診断される方もいるようです。

【意図しない他者への影響】

アスペルガー症候群の人は、しばしば直接的で率直なコミュニケーションスタイルを持ち、これが他人を不快にさせてしまうことがあります。
また、相手の立場に立って気持ちを理解したり、場の空気を読むことが苦手であるために、予期せぬ反応を引き起こすこともあります。

【他者の感情を理解する練習】

アスペルガー症候群を持つ子どもにとって、自分のことを理解しサポートしてくれる人の存在は非常に大切です。
本人は無自覚でも、他者から見た場合にまずいと思われる行動を、優しく正直に指摘したり、苦手な部分を助けてくれる人の存在は、大きな力になります。
療育に通ってレッスンを受けたり、ご家庭で下記のような練習をすることで、次第に他者理解や共感ができるようになってきます。

・感情認識のトレーニング
表情や身振りから感情を読み取る練習をします。
例えば、写真や動画を使って「この時この人はどんな気持ち?」と考えさせ、異なる感情の表出を識別できるようにしていきます。

・ロールプレイング
実際の状況を模倣するロールプレイングを通じて、社交の場面における適切な反応や言葉選びを学びます。

・社会的ストーリー
特定の社会的状況で期待される行動を、短い物語を使って学びます。
例えば、絵本の読み聞かせをしながら「こんな時はどうしたらいい?」と子ども自身に考えさせましょう。

・感情日記
日々の経験と感じた感情を記録することで、感情と状況の関連性を理解します。

【コミュニケーションスキルの向上】

アスペルガー症候群の特徴に、一度興味を持ったものに対してはとことんのめり込む一方で、興味がないことに対しては非常にドライな一面が挙げられます。
そのため、時に興味のない話を聞いていなかったり、状況に応じた反応が難しいことがあります。
そこで、感情や状況の理解に加え、コミュニケーションスキルを向上させるために、以下のようなことも学べると良いでしょう。

・適切な聞き方
相手の話を注意深く聞き、理解しようとする姿勢を学びます。

・質問の練習
他人に関心を持ち、質問する練習をすることで、相互のコミュニケーションが促進されます。

・非言語的コミュニケーション
目線、身振り、声のトーンなど、言葉以外のコミュニケーション方法も知っておく必要があります。

まとめ

アスペルガー症候群を持つ子どもたちが、他者の気持ちを理解し、共感するスキルを身に付けることは十分に可能です。
継続的な練習と適切なサポートにより、より豊かな社会的交流を経験し、周囲との関係を築いていくことができると考えています。

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監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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