2024.02.14
幼児期の発達
シャフリングベビーとは? - 特徴、原因、発達障害との関係について
シャフリングベビーという言葉を聞いたことがありますか?
これは、一般的なハイハイの代わりにお尻を使って座った状態で移動する赤ちゃんを指す用語です。
寝返りや歩き始めが遅いという特徴もあるため、心配する保護者様もいらっしゃいますが、医学的には「個性的ではあるが異常ではない」と考えられています。
今回は、シャフリングベビーの特徴、原因、そして発達障害との関係について掘り下げていきます。
【シャフリングベビーとは】
シャフリングとは、「足を引きずって歩く」という英語の「shuffle」から来ています。シャフリングベビーは、乳児期後半になっても四つん這いのハイハイをせず、代わりに座った状態からお尻を使って前に進む動きをします。
この移動方法は、一見すると効率的に見えないかもしれませんが、一部の赤ちゃんにとっては好ましい移動手段となることもあります。
【特徴】
シャフリングする子は、以下のような特徴を持つことが多いです。・四つん這いになる代わりに、座った状態からお尻を使って前進する
・膝を地面につけて膝立ちの状態で移動する子もいる
・歩行の開始が1歳半~2歳ぐらいと遅れることがある
歩行開始が遅れたとしても、基本的にその後の跳んだり走ったりといった運動の発達は問題ないと言われています。
【原因】
シャフリングは、赤ちゃんが独自の探索と学習の過程で選ぶ自然な移動方法の一つです。どういう原因でその方法を取るのかは、現在の医学では解明されていませんが、考えられる要因を以下に挙げます。
・個人差
ハイハイのスタイルには個人差があり、シャフリングを選ぶ子もいます。
・うつぶせが苦手
うつぶせや四つん這いが苦手、または不快だと感じる子が、より快適と感じるシャフリングを選ぶことがあります。
・運動発達の遅れ
物理的な発達の遅れが原因で、ハイハイを避けシャフリングを選択することがあります。
・発達障害の可能性
稀に自閉症スペクトラムなどの発達障害に由来するシャフリングである場合があります。
その場合は、座ったまま移動する以外の特徴(言葉の発達が遅い、目が合いづらい、表情が乏しいなど)が見られることが多いです。
【発達障害との関係】
シャフリング自体が直接的に発達障害を示すわけではありませんが、稀に発達上の懸念のサインとなることがあります。特に、他の発達の遅れ(言葉の使用、社会的相互作用など)が見られる場合は、専門家に相談することが推奨されます。
【対処法】
①過度に心配しないシャフリングベビーとされる赤ちゃんの多くが、2歳頃には立つことを覚え、その後も問題なく成長していきます。
過度に心配しすぎず、その他に気になる症状がないか、様子を見るようにしましょう。
②発達を促す遊び
四つん這いや歩行を促すための遊びや活動を取り入れてみましょう。
うつぶせの姿勢で遊ばせる、背後や左右から呼びかける、ハイハイを見せる、少し手を伸ばせば届く距離におもちゃを置くなど、動作のバリエーションを数多く体験をさせてあげることがシャフリングの卒業につながります。
③定期的な発達のチェック
子どもの成長と発達を定期的にチェックし、必要に応じて専門家に相談することも検討しましょう。
まとめ
シャフリングベビーは、多くの場合、乳幼児期の一時的な段階に過ぎません。歩き始めるのは遅めでも、その後の発達に問題はないという統計データがあるので、その子なりの運動発達の個性として温かく見守ってあげてください。
他にも気になる症状があったときには、小児科や子育て支援センターなど相談しやすい窓口を活用してみても良いかと思います。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
