コラム

2024.02.18
幼児期の発達

子どもの指差しの重要性とは - 1歳半健診でのチェックポイント

子どもの成長過程において、指差しは単なる身振り以上の意味があります。
1歳半健診の中に「指差しが出ているか」という項目がありますが、それは、子どものコミュニケーション能力、社会性、さらには認知発達の重要な指標となるからです。
今回は、指差しの種類、指差しが出ない原因、そして指差しを促すための工夫について解説します。

【指差しの種類とその意味】

指差しには大きく分けて二つの種類があります。
一つ目は「要求的指差し」で、何かを欲しているときにその対象を指で示す行動です。
おもちゃや食べ物など、手に入れたいものがあるときに見られます。

二つ目は「共有的指差し」と呼ばれ、子どもが興味を持ったものや珍しいものを親や周囲の人と共有したいという意図でおこなわれる指差しです。
共有的指差しは、子どもが他者と情報や感情を共有しようとする「社会的な意欲」の現れと考えられています。

【指差しが出ないときの原因】

1歳半健診で指差しの有無が確認されるのは、指差しの出現が子どもの発達において重要なマイルストーンだからです。
指差しが見られない場合、それが自閉症スペクトラム(ASD)などの発達障害の初期兆候である可能性もあるため、早期発見・早期介入の観点から重視されています。

しかし、指差しが出ていないからといって、必ずしも発達障害を意味するわけではありません。
さまざまな要因が影響している可能性があり、その一例を以下に挙げます。

・成長の個人差
・コミュニケーションの機会が不足している
・自閉症スペクトラム(ASD)
・視覚や聴覚の問題

【指差しを促す工夫】

子どもが指差しをしない場合に、試すことができる工夫をご紹介します。

・モデリング
親が積極的に指差しをおこない、それを子どもに見せることで模倣を促します。

・関心のあるものを使う
子どもが興味を示すおもちゃやモノを使って、共有的指差しを促します。

・言葉を添える
親が指差しをして見せながら、「見て!」「あれ何かな?」などと言葉を添え、コミュニケーションの一環として指差しを促します。

・感情を共有する
子どもが何かに反応を示したときは、その興味や感動を共有する声掛けをし、ポジティブなフィードバックを与えます。

まとめ

1歳半健診での指差しの確認は、子どもの発達を見守る上での一つのチェックポイントです。
指差しは、子どもが周囲の世界に対して抱く好奇心や、他者との関わりを求める社会性の表れとして、その後の言語発達や社会的スキルの発達に密接に関連しています。
子どもの発達には個人差があるため、指差しがなかなか出ない場合でも、すぐに自己判断するのではなく、他の発達状態も見ながら、必要に応じて専門家に相談することも検討しましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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