コラム

2024.02.26

PTSDとは? - 心的外傷後の影響を理解する

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、極度のストレスを伴う出来事や経験後に発生する深刻な精神的状態です。
戦争、自然災害、重大な事故、暴力被害など、人の心に深い傷を残す事件に晒された後に発症することが多いとされています。
今回は、PTSDの原因、症状、治療法について掘り下げるとともに、PTSDに似た発達障害の症状についても触れていきます。

【原因】

PTSDは、一般的に心理的トラウマを引き起こすような経験後に発症します。
全ての人が同じ経験からPTSDを発症するわけではありませんが、特に個人の生活に深刻な影響を与える出来事が原因となることが多いとされます。
人によっては、直接的な被害者でなくても、トラウマ体験を目撃するだけでPTSDを発症する場合もあります。

【症状】

PTSDの症状は多岐にわたりますが、主に以下のようなものが挙げられます。

・再体験
トラウマ体験を繰り返し思い出し、フラッシュバックや悪夢といったかたちで再体験する。

・回避
トラウマ体験を思い出させるような人、場所、活動を避ける。

・過覚醒
常に警戒しており、イライラしやすく、驚きやすい。

・感情の麻痺
周囲の人々や活動に対して無関心になり、孤立を感じる。

【治療法】

PTSDの治療には、主に心理療法と薬物療法が用いられます。
認知行動療法は、トラウマ体験に関連する思考や感情を理解し、それに対処する方法を学ぶのに役立ちます。
また、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)療法も効果的な治療法の一つとされています。
必要に応じて、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。

【PTSDと似た発達障害の症状】

PTSDと症状が類似している発達障害としては、自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)があります。
これらの障害も、感覚過敏、社会的な引きこもり、過覚醒といった症状を示すことがありますが、原因や治療法がPTSDとは異なるため、正確な診断が非常に重要です。

まとめ

PTSDは深刻な精神症状でありながら、適切な治療と支援があれば克服が可能だと言われています。
トラウマ体験後に見られる症状がPTSDかもしれないと思ったら、早期に専門家の助けを求め、適切な治療を受けることが重要です。
苦しんでいる人が一人で抱え込まないよう、専門的な助けを求めやすい環境を整えることも社会の課題です。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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