2024.03.05
幼児期の発達
2歳でまだしゃべらない…子どもの発語の遅れにどう対応すればいい?
子どもの成長には個人差があり、特に言葉の発達に関しては、その差が顕著に現れることがあります。
しかし、2歳になってもまだしゃべらない、発語がないという場合、多くの保護者様は子どもの発達に遅れがあるのではないかと心配になることと思います。
療育を受けるべきかどうか迷われる方も多くいらっしゃいますので、具体的なステップと考慮すべきポイントについて解説します。
【まず知っておきたいこと】
子どもの言葉の発達には、幅広い「正常」があります。一般的に、2歳の子どもは50語程度を話し始め、短い文を組み立てる能力を持ち始めると言われていますが、これはあくまで一つの目安です。
発語が遅れる原因は多岐にわたり、必ずしも発達障害を意味するわけではありません。
ですが、早期に適切なサポートをおこなうことは、子どもの将来にとって有益な場合が多いです。
【言葉の遅れに気づいたら】
①健康状態のチェック聴力や耳の感染症など、言葉の遅れに影響を与える可能性のある健康問題を除外するために、小児科医の診察を受けましょう。
②発達支援の専門家に相談
子どもの発語の遅れが他の発達上の課題と関連しているかどうかを、言語聴覚士などの専門家に評価してもらいましょう。
③発語を促す環境の提供
家庭内で言葉に触れる機会を増やすことも重要です。
絵本の読み聞かせ、歌を歌う、日常の出来事について話すなど、言葉を豊かに使う環境を整えてあげましょう。
【療育を検討するタイミング】
療育は、発達に遅れや障害のある子どもたちに対し、その能力を最大限に引き出すための支援をおこなうものです。2歳で発語がまだの場合、以下のような状況では療育を受けることを検討しても良いでしょう。
・専門家による評価で、発達上の課題が指摘された場合
・言語以外にも、社会性や運動能力などに遅れが見られる場合
・家庭でのサポートをおこなっているにもかかわらず、言葉の使用に進歩が見られない場合
【療育をはじめるステップ】
①支援センターなどに相談するまずは児童発達支援センターやかかりつけの小児科医に相談することが重要です。
専門家は、子どもの状況を正確に評価し、発達に遅れがある場合は次のステップを提案してくれます。
②発達評価を受ける
子どもの全体的な発達状況を理解するために、包括的な発達評価を受けることが推奨されます。
この評価は、言語発達だけでなく、運動能力や社会性など、他の発達領域も考慮に入れます。
③受給者証の取得
療育に通うためには、管轄の役所福祉課にて「通所受給者証」の取得を申請する必要があります。
発達障害の診断がついていない、発達がゆっくりな子やグレーゾーンの子でも、医師に必要と判断されれば取得可能です。
受給者証を取得することにより、行政からの給付金を受けながら福祉サービスを利用することができるようになります。
※詳しくは各市町村の福祉課へお問い合わせください。
④施設の選定
地域の支援センターや役所の福祉窓口で相談すると、施設の紹介を受けられます。
療育プログラムの内容はもちろん、自宅から通いやすい場所にあるか、指導員の雰囲気や対応は丁寧かなども重要なポイントです。
体験レッスンを活用し、お子様が楽しんで取り組めそうかという点も、ぜひチェックしてみてください。
⑤療育プログラムの開始
通いたい施設が決まったら、利用クラスや利用回数を相談し、契約が完了したらいよいよ療育プログラムのスタートです。
【療育の効果】
療育プログラムは、子どものニーズに応じてカスタマイズされ、一人ひとりの発達を促進するよう設計されています。早期介入により、言語能力だけでなく、社会的スキルや自己表現の能力を向上させることも可能な場合が多いです。
また、保護者様向けの相談支援やペアレントトレーニングも活用することで、ご家庭での対応方法についても学ぶことができます。
まとめ
2歳で言葉の遅れが気になる場合、それが必ずしも深刻な問題を意味するわけではありませんが、専門家の評価を受けることで、その子に最適なサポートを受けることができます。適切な療育と家庭でのサポートが組み合わさることで、お子様の言語発達は大きく向上するはずです。
子どもの発達には個人差があるため、焦らず、一人ひとりのペースを尊重して支援を進めていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
