コラム

2024.03.30
発達障害について

ADHDの子どもとの会話がかみ合わないのはなぜ?

ADHD(注意欠如・多動性障害)を持つ子どもたちとの会話がかみ合わないと感じることがあるかもしれません。
これは、単にコミュニケーションスキルに問題があるわけではなく、ADHDの特性によるものであることが多いです。
今回は、ADHDの子どもたちとのコミュニケーションがなぜ難しいのか、その理由と対処法について探ります。

【ADHDとコミュニケーションの課題】

ADHDの子どもたちは、しばしば以下のような特性を持ちます。

・注意の散漫
話を聞いている最中に気が散りやすく、会話の内容を見失いがちです。

・衝動性
考える前に行動してしまう傾向があり、会話の順番を待てずに割り込んでしまうことがあります。

・多動性
静かに座っていることが難しく、会話中に落ち着かず動き回ることがあります。

こういった特性が、コミュニケーションの過程で課題を生み出し、会話がかみ合わない原因となることがあります。

【コミュニケーションのための戦略】

ADHDの子どもたちとより良いコミュニケーションを取るためには、周りの大人がほんの少し工夫をすることが必要です。
ポイントは、「明確なコミュニケーション」「環境の調整」「肯定的な関係性」の構築の3つです。

〈明確なコミュニケーション〉
・短くシンプルな指示
長い説明は避け、一度に一つのポイントに焦点を当てて伝えましょう。

・視覚的サポート
話す内容を視覚的にサポートするために、絵や手書きのメモなどを使用します。

〈環境の調整〉
・静かな環境を選ぶ
外部の刺激が少ない環境で会話をすることで、子どもが集中しやすくなります。

・定期的な休憩
長時間の会話は避け、必要に応じて短い休憩を取り入れましょう。

〈肯定的な関係性の構築〉
・肯定的なフィードバック
子どもが会話に集中した時や、適切にコミュニケーションを取った時には、積極的にほめて励ましましょう。

・忍耐と理解
ADHDの特性を理解し、子どもがコミュニケーションを取る上での努力を認め、忍耐をもって接しましょう。

まとめ

ADHDの子どもたちとの会話がかみ合わないのは、脳機能の特性に起因していることがあります。
これらの課題を理解し、その子に合った戦略を用いることで、より良いコミュニケーションが可能になるはずです。
周りの大人が子どもたちの特性を受け入れ、一人ひとりのペースに合わせてコミュニケーションを取ることで、信頼関係を深めることができるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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