コラム

2024.04.07

感覚過敏による学習困難とは? - 学校で起きやすい困り事と対応策

感覚過敏は、特定の感覚刺激に対して通常よりも強い反応を示す状態です。
これは自閉症スペクトラム(ASD)や感覚処理障害を持つ子どもたちに一般的な特徴ですが、そうでない子どもたちにも見られることがあります。
学校の環境は多様な感覚刺激であふれているため、感覚過敏を持つ子どもにとっては特に学習する上での大きな障壁となります。
今回は、学校で起きやすい感覚過敏による困り事と、それに対する効果的な対応策について紹介します。

【学校で起きやすい困り事】

・騒音への反応
教室は大勢の子どもたちが集まるため、時に騒がしい場所です。
大きな声や急な物音に、聴覚過敏を持つ子どもは過敏に反応し、集中することが難しくなることがあります。

・光への過敏性
明るい照明や日光、フラッシュなどの光に対して敏感な子どももいます。
これは学習に集中する上で大きな障壁となり得ます。

・触覚の問題
机や椅子の感触、衣服の材質に対する過敏性も見られます。
これにより、子どもは落ち着かず、授業に集中できなくなることがあります。

・運動過多
運動場や体育館での活動中に感じる身体的な刺激が過度であると感じる子どももいます。

【対応策】

・騒音対策
耳栓やノイズキャンセリングヘッドフォンの使用を許可することで、騒音への過敏性に対処できます。
また、授業中に静かな環境を作り出すためのルールを設定することも有効です。

・光の調整
明るすぎる照明の下での学習が困難な子どもには、照明を調整するか、自然光のみを利用するクラスルームを用意します。
また、デスクランプを使用することで、必要な場所のみを照らすこともできます。

・触覚に配慮した環境作り
触覚過敏を持つ子どもには、自分で選んだ衣服を着用させる、柔らかい材質の教材を使用するなどの配慮が必要です。

・身体活動の調整
体育の授業や休憩時間には、感覚過敏を持つ子どもが過度に刺激されないよう、運動の種類や強度を調整することも考慮します。
また、短い休憩を挟むことで、子どもがリラックスしやすくなります。

まとめ

感覚過敏による学習困難は、適切な対応策を講じることで大きく改善されることがあります。
担任の先生、保護者様、そして学校関係者が連携し、子ども一人ひとりのニーズに応じたサポートを提供することで、感覚過敏を持つ子どもたちも学校生活を楽しく、有意義に過ごすことができるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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