2024.04.11
幼児期の発達
伝え方が鍵! 子どもが言うことを聞かない理由とその解決策
子どもがなかなか言うことを聞かない時、親はしばしば途方に暮れてしまうものです。
しかし実は、伝え方を変えるだけでこの問題が改善されることがあります。
そこで今回は、子どもが言うことを聞かない背後にある心理的な要因と、伝え方を変えることで行動を改善する方法について解説します。
【子どもが言うことを聞かない理由】
①理解できていない言葉の意味が理解できていない、または指示が複雑すぎて理解が難しい場合、子どもは言うことを聞くことができません。
②注意の集中が短い
子どもは注意を維持する能力が発達しておらず、簡単に気が散ります。
そのため、指示が長すぎたり複雑すぎると、途中で興味を失ってしまうのです。
③感情的な問題
感情的な不安定さや欲求不満が原因で、指示に従う意欲が失われることもあります。
④自己主張の試み
特に幼児期には、自分の意志を試す一環として言うことを聞かないケースがあります。
【伝え方で変わるコミュニケーション】
子どもたちは、大人とは異なる方法で世界を理解し、情報を処理しています。したがって、子どもに適切に伝えるためには、その方法を理解し、伝え方を工夫する必要があります。
何を言うかだけでなく、どのように伝えるかが重要なのです。
①明確で短い指示
指示は簡潔にし、一度に一つのことを伝えましょう。
長い説明や複数の要求は、子どもが処理しきれない可能性があります。
②具体的な指示
「あと5分待ってね」「これくらいの声で話そうね」と、してほしいことを具体的に伝えることも重要です。
期待される行動を明確に伝えることで、子どもは何をすべきかをよりよく理解できます。
③ポジティブな言葉遣い
「~しないで!」よりも、「~しよう!」の方が、子どもにとって前向きな行動を促す可能性が高くなります。
「危ないからダメ!」の代わりに、「お母さんケガが心配だな」とアイメッセージで伝えることも有効です。
④選択肢を提供する
「~と~どっちがいい?」と子どもに選択肢を与えることで、自主性を尊重しつつ、望ましい行動を促すことができます。
⑤一貫性を持つ
子どもは一貫性から安心感を得るため、規則や期待は一貫している必要があります。
大人が一貫した行動をすることで、子どももその指示やルールを学び、守ることにつながります。
⑥子どもとの関係を深める
子どもが言うことを聞かないときこそ、子どもの意見や感情に耳を傾けることが重要です。
共感により信頼関係が築かれ、コミュニケーションが改善されることがあります。
⑦モデルとなる
子どもは大人をよく見ています。
そして、さまざまなことを模倣することで、人間関係や社会のルールを学びます。
大人が自ら敬意を持ってコミュニケーションを取ることで、子どもも同じように行動することを学びます。
まとめ
子どもが言うことを聞かないのは、伝え方や相互理解の欠如に起因することが多いです。言葉の選び方一つを変えるだけで、子どもの反応は大きく変わります。
重要なのは、一方的な指示にせず、子どもたちが自分たちの意見や感情を尊重され、理解されていると感じられることです。
このような肯定的なコミュニケーション環境の中で、子どもたちはより協力的に、言うことを理解しようとしてくれるようになるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
