コラム

2024.05.31
幼児期の発達

子どもの成長する力を信じる子育てのすすめ

子どもが困難に直面するのを見ると、親はつい手を貸したくなるものです。
転んで怪我をしないように、失敗してがっかりしないように、子どもが挑戦しようとしていることを止めたり、過度に口出しをしてしまいがちです。
しかし、常に先回りして手助けしてあげることが、子どもの成長を阻んでしまうこともあります。
そこで今回は、できないと決めつけず、子どもの成長する力を信じる子育ての大切さについて考えてみましょう。

【できないと決めつけない!】

子どもたちは、自分のペースで学び、成長する力を持っています。
少し発達がゆっくりに見える子でも、成長していない子どもはいません。
親が「まだ難しいだろう」「これはできないだろう」と決めてかかることは、子どもの自己効力感を低下させ、挑戦する意欲を削ぐ原因となることもあるのです。
そこで、〈ポジティブな期待〉と〈失敗は学びの機会〉を意識してみましょう。

〈ポジティブな期待〉
親が子どもに対してポジティブな期待を持っていることは、子どもの自己成長に大きな影響を与えます。
「あなたならできるよ」と成功を信じ、励ましの言葉をかけることで、子どもは自信を持って挑戦することができるようになります。

〈失敗は学びの機会〉
一度も失敗せずに成功する人はいません。
失敗は成功へのステップです。
子どもが何かに挑戦して失敗したとき、その失敗を成長のための学びと捉え、どう改善するかを一緒に考える姿勢を持ちましょう。
これにより、子どもは挑戦を恐れず、自己改善の意欲を持てるようになります。

【先回りしすぎない!】

親が子どもの前に立ちはだかり、すべての問題を解決しようとすることは、子どもの自己解決能力を妨げることにもなります。
そこで、〈見守る姿勢〉と〈間接的なサポート〉を意識してみましょう。

〈見守る姿勢〉
子どもが困難に直面しているとき、口を出したい気持ちをぐっと堪えて、すぐに手を差し伸べるのではなく、まずは見守ることを心がけましょう。
子どもが自分で解決策を見つけ出す機会を与えることで、自己効力感と問題解決能力が養われます。

〈間接的なサポート〉
直接的な解決策を教えるのではなく、ヒントやアドバイスを通じて間接的にサポートしましょう。
例えば、「どうすればこの問題を解決できると思う?」と問いかけることで、子ども自身に考えさせることが大切です。

【信じる力が育むもの】

親が子どもを信じることは、子どもにとって大きな意味を持ちます。

①責任感
親が信じて任せることで、子どもは自分の行動に対する責任を感じるようになります。

②自立心
子どもが自分の力で問題を解決する経験を積むことで、自立心が育ちます。
自立心は、将来的に子どもが困難に直面したときに乗り越える力となるものです。

③学ぶ意欲
親が信じて見守る姿勢は、子どもが自分自身を成長させる原動力となります。
さらに、自己成長を実感することで、学び続ける意欲が高まります。

【実践的なアプローチ】

・チャレンジを奨励する
子どもがやりたいと言ったことに挑戦させる機会を提供しましょう。
失敗しても構わないというメッセージを伝え、挑戦すること自体を称賛します。

・成功体験を増やす
子どもが達成感を感じられるよう小さなステップから始め、達成したときには大いにほめることが重要です。
成功体験は、自己効力感を高める鍵となります。

・自主性を尊重する
子どもが自分で考え、行動する機会を尊重します。
例えば、日常生活の小さな選択を任せることから始め、徐々に大きな決定を任せるようにします。

・親自身の成長も心掛ける
親も常に学び、成長し続ける姿勢を見せることで、子どもにとっての良いモデルとなります。
親の行動や姿勢は、子どもにとって大きな影響を与えるものです。

まとめ

どんな子どもでもたくさんの可能性を秘めているものです。
一人ひとりの成長を信じ、先回りしすぎずに見守ることは、子どもの成長力を最大限に引き出すためにとても重要な要素だと考えます。
危険がない範囲で、失敗や挑戦を経験させることで、子どもは自己効力感や問題解決能力などさまざまな力を身に付けることができます。

自己成長を遂げられる子どもになれるよう、自分で考え行動する時間を十分に与えたり、焦らず待つこともポイントです。
必要がある場合にのみサポートを提供するなど、見守りとサポートのバランスを取っていけると良いかと思います。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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