2024.07.10
子どもが爪噛みをする原因は? 足りない刺激を補うため?
子どもの爪噛みは、保護者の方々にとって心配の種となることが多いですが、実は多くの子どもに見られる行動です。
爪噛みにはさまざまな原因があり、それを理解することで、適切な対応を取ることができるようになります。
そこで今回は、子どもが爪噛みをする主な原因と、その対策について解説します。
【子どもが爪噛みをする主な原因】
・ストレスや不安子どもがストレスや不安を感じている場合、爪噛みはその感情を和らげるための手段となることがあります。
例えば、新しい環境に適応しなければならないときや、家庭内での変化がある場合などです。
・退屈や暇つぶし
子どもが何もすることがなく、退屈を感じているときにも爪噛みが見られることがあります。
手持ち無沙汰な状態を解消するために爪を噛んでいるのです。
・模倣行動
子どもは周囲の大人や他の子どもの行動を真似することがよくあります。
家族の誰かや親しい友人が爪を噛む習慣を持っている場合、子どももそれを模倣することがあります。
・感覚の追求
一部の子どもは、爪噛みを通じて特定の感覚刺激を得ようとします。
口や手の感覚が刺激されることで、安心感を得ることができるのです。
【感覚刺激を得るための爪噛みとは】
爪噛みが「足りない刺激を補うため」としておこなわれる場合、その背後には感覚統合の問題が関与していることがあります。感覚統合とは、体が外部からの刺激を適切に処理し、対応する能力のことです。
感覚統合の問題がある子どもは、特定の感覚刺激を求める行動をとることがあります。
①口腔感覚の追求
子どもは爪を噛むことで、口腔内の感覚を刺激します。
これは、口の中の感覚を満たすための行動であり、他の口に入る物を噛む行動と共通しています。
②触覚の追求
手や指先の感覚を刺激するために爪を噛む場合もあります。
このような子どもは、手先の感覚を強く求める傾向があります。
【爪噛みへの対応方法】
爪噛みをやめさせたい場合は、まずその原因を理解し、子どものニーズを満たす方法を見つけることが重要です。以下に、爪噛みへの具体的な対応方法をご紹介します。
①ストレスや不安の軽減
子どもが感じているストレスや不安の原因を探り、それを軽減する策を講じましょう。
例えば、スケジュールに余裕を持たせる、リラックスできる時間を作る、子どもが安心感を持てる環境を整えるなどが効果的です。
②代替行動の提供
子どもが爪を噛む代わりにおこなうことができる代替行動を提供します。
例えば、ストレスボールやハンドスピナーを使う、咀嚼玩具やガムを嚙むなど、感覚刺激を得られるアイテムを活用しましょう。
③感覚統合のサポート
感覚統合の問題がある場合、専門の療育や作業療法士の指導を受けることが有益です。
適切な感覚刺激を提供することで、子どもの感覚統合の能力を高めることができます。
④ポジティブな強化
爪を噛まない行動を取れたときに、たくさんほめたり、ご褒美を与えることで、ポジティブな強化をおこないます。
これにより、子どもが良い行動を続ける動機付けが強まります。
【家庭での対応ポイント】
①叱らない爪噛みを叱ることは逆効果です。
叱られることで子どもはさらにストレスを感じ、爪噛みが悪化することがあります。
②理解と共感を示す
子どもの気持ちを理解し、共感することが大切です。
「どんな時に爪を噛みたくなる?」と優しく聞き、子どもの内面に寄り添う姿勢を持ちましょう。
③一貫性のある対応
爪噛みに対する対応は一貫性を持たせることが重要です。
人によって異なる対応にならないよう家庭内での対応方法を統一し、子どもが混乱しないようにします。
まとめ
爪噛みにはさまざまな原因がありますが、まずは子どもの気持ちやニーズを理解することが大切です。そして、止めさせるよりも代替できるものを見つけて、置き換えられるようにサポートしましょう。
特に、発達障害のある子どもの場合は、こだわりや独特な癖を持つ場合も珍しくありません。
感覚刺激を求めるために爪を噛む場合は、感覚統合の問題が関与していることもあります。
専門家のサポートを受けることで、子どもが健康的な方法で感覚刺激を得られるようになりますので、身近な専門家に相談してみるのも手です。
爪噛みの癖については怒らず冷静に対処し、子どもが安心して成長できる環境を整えましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
