コラム

2024.07.17

思春期早発症とは? - 些細なことでも相談できる環境を作ることの大切さ

思春期が通常よりも早く訪れる「思春期早発症」という状態をご存じでしょうか?
思春期早発症は、身体の変化が早すぎるため、子ども自身が戸惑いや不安を感じることが多く、その影響は心身の健康にも及びます。
今回は、この思春期早発症について、その原因や症状、対応方法について解説し、親子関係の大切さにも触れたいと思います。

【思春期早発症とは】

思春期早発症とは、通常よりも早い時期に思春期の兆候が現れる状態を指します。
一般的には、女の子が8歳未満、男の子が9歳未満で思春期の特徴が見られる場合に診断されます。
具体的な症状には、身長の急激な伸びや、女の子の場合は乳房の発育や初潮、男の子の場合は陰茎や精巣の発育などがあります。

【原因】

思春期早発症の原因は多岐にわたります。
最も一般的な原因は中枢性(真性)早発思春期と呼ばれ、脳の視床下部-下垂体-性腺軸の早期活性化が関与しています。
これは、特定の病気や異常が原因ではない場合がほとんどですが、まれに脳の腫瘍や外傷、放射線治療の影響などが原因となることもあります。

一方、周辺性(偽性)早発思春期は、性腺や副腎、またはその他の原因によるホルモンの異常分泌が原因です。
多くの場合、特発性と呼ばれますが、一部のケースでは脳腫瘍やその他の病気、遺伝的要因などが関与していることがあります。

【症状】

思春期早発症の主な症状は、以下の通りです。

・身体的変化
女の子の場合は乳房の発育、初潮、陰毛や腋毛の出現など。
男の子の場合は陰茎や精巣の発育、陰毛の出現、声変わりなど。

・成長加速
身長や体重の急激な増加が見られます。
しかし、早期に成長が完了するため、最終的な身長は平均よりも低くなることがあります。

・心理的影響
身体の変化に伴う不安やストレス、自己肯定感の低下などが見られることがあります。

【対応方法】

思春期早発症と診断された場合の対応は、原因に応じて異なります。
中枢性早発思春期の場合、ホルモン治療をおこなうことが一般的です。
視床下部-下垂体-性腺軸の活動を抑制し、思春期の進行を遅らせるためのものです。

周辺性早発思春期の場合は、原因となる病気や異常を治療することが求められます。
また、子どもが思春期早発症に伴う変化を怖がらず、安心して成長できる環境を整えるためには、相談しやすい親子関係が欠かせません。

【些細なことでも相談できる親子関係】

思春期早発症の子どもは、自分の身体の変化に対して大きな不安を抱くことがあります。
そのため、ご家族が子どもの気持ちに寄り添い、些細なことでも相談できる環境を作ることが重要です。

まず、子どもが感じている不安や疑問を聞いてあげましょう。
子どもが質問や不安を打ち明けた時には、しっかりと耳を傾け、理解しようとする姿勢が大切です。
否定せずに受け入れることで、子どもは安心して話すことができます。

また、正しい知識を共有することも重要です。 今の状態についての情報を子どもに分かりやすく説明し、身体の変化が自然なものであることを伝えましょう。
必要に応じて、医師の説明を受ける際に一緒に聞くことも良いでしょう。

まとめ

思春期早発症は、通常よりも早い時期に思春期の兆候が現れる状態であり、身体的および心理的な影響を伴います。
原因や症状はさまざまですが、適切な治療とサポートによって、子どもは安心して成長することができます。

親子関係の重要性は特に高く、些細なことでも相談できる環境を整えることが大切です。
親が子どもの変化を理解し、冷静に受け入れる姿勢を持つことで、子どもは安心感を持ち、自信を持って成長することができます。
思春期早発症に関する正しい知識を持ち、専門家のサポートを受けながら、子どもの成長を見守りましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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