コラム

2024.08.08
幼児期の発達

子どもの甘え、どこまで許容する?

子どもが「ママやって~」と何かを頼むとき、親としてどこまで許容するべきか悩むことがありますよね。
特に、小さい子どもは親に頼ることで安心感を得るものです。
しかし、甘えを全て受け入れてしまうと、自立心の育成に影響が出るのではと不安に感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、子どもの甘えにどう向き合い、どこまで許容するべきかについて考えてみたいと思います。

【甘えの背景を理解しよう】

まず、子どもが親に甘える理由を理解することから始めましょう。
甘えは、子どもにとって自然な感情表現であり、安心感を求める行動です。
特に、幼い子どもはまだ自己管理能力が未熟で、自分の欲求を自分で満たすことが難しいため、親に頼ることが多くなります。

また、親子の絆を強めるための手段でもあり、親に対する信頼感や安心感を確認するための行動でもあります。
子どもは、自分の甘えを受け止めてくれるという信頼のある人にしか甘えません。
親に甘えるのは、子どもに信頼されている証拠でもあるのです。

【甘えを全て受け入れるとどうなる?】

では、子どもの甘えを全て受け入れると、どうなるのでしょうか。
大好きな親にたっぷりと甘えを受け止めてもらった子どもは、自分は愛されているんだという自信を持ち続けることができます。
これは、甘えさせてあげることの大きなメリットです。

しかし、甘えをすべて受け入れることにはデメリットも存在します。
例えば、自分でできることを親に頼り続けてしまうと、自己効力感が育ちにくくなる懸念があります。
自己効力感とは、自分は何かを成し遂げることができるという感覚ですが、「自分でできた!」という経験を積むことでしか獲得できないのです。
そのため、発達段階によって頑張ればできそうなことは、「一緒にやってみよう!」とサポートしながら挑戦させることも必要です。

【甘えの許容範囲を考える】

では、どこまで甘えを許容すべきなのでしょうか。
それには、子どもの年齢や発達段階を考慮して判断することが重要です。 小さい子どもにとっては、甘えは必要な成長の一部ですので、ある程度は許容してあげてほしいと考えます。
しかし、3~4歳頃からは、少しずつ自立心や自己効力感を育てるために、自分でできることは自分でやるよう促すことも必要になってきます。

【具体的な対応策】

①ステップアップを設ける
子どもが自分でやろうとする意欲を引き出すために、段階的なステップアップを設けます。
例えば、最初は一緒に手を取って手伝い、その後は徐々に声掛けや見守りのみにするなど、徐々にサポートを減らしていきます。

②ポジティブなフィードバック
子どもが自分で何かをしようとしたときには、大いにほめてあげましょう。
ポジティブなフィードバックは、子どもの自信を育て、自己効力感を高める助けとなります。

③選択肢を与える
子どもが自分で選ぶ機会を増やすことで、意思決定力を育てます。
例えば、「今日は自分でお着替えする?それとも一緒にやる?」といった選択肢を与え、子どもが自分で選ぶ習慣をつけます。

④安心感を提供する
自立を促す一方で、子どもが不安を感じるときには、しっかりと受け止めてあげることも重要です。
安心感があるからこそ、子どもは新しい挑戦に向かう勇気を持つことができます。

【甘えと自立のバランスを取る】

甘えと自立のバランスを取ることは、親にとっても子どもにとっても重要です。
親が過保護になりすぎると、子どもは自立する機会を失い、逆に厳しすぎると、子どもは不安を感じてしまうかもしれません。
重要なのは、子どもの成長に合わせて、親のサポートの仕方を調整することです。
調整の仕方が難しい場合は、発達や子育ての専門家に相談することも検討しましょう。

まとめ

子どもが「ママやって~」と甘えるのは、親に対する信頼と安心感の表れです。
甘えると受け止めてくれるという信頼感があるからこそ、もう少し成長した時にスムーズに親から離れて小さな社会や友達の輪に入っていくようになります。

一方で、年齢や発達段階に応じて、自立心を育てるサポートも必要になります。
甘えと自立のバランスを取りながら子どもの成長を見守り、その子に合ったサポートを提供することで、子どもは自己効力感を高め、自立した個人として成長していくことができるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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