コラム

2024.09.19

ギャングエイジとは? - 子どもたちの仲間意識と成長への影響

子どもたちの発達過程には、さまざまな段階がありますが、その中でも「ギャングエイジ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
ギャングエイジとは、小学校中学年から高学年にかけて、子どもたちが仲間意識を強く持ち、集団での行動を重視する時期のことを指します。

この時期は、友達との関わりが急速に深まる一方で、親や先生との関係に変化が生じることも多く、子どもの成長において重要な役割を果たしています。
今回は、ギャングエイジの特徴や、子どもたちがどのように成長し、周りの大人がどのようにサポートしたら良いかについて説明します。

【ギャングエイジとは】

ギャングエイジという言葉は、アメリカの教育学者ロバート・ハヴィガーストによって提唱された概念で、主に9歳から12歳頃の子どもたちに見られる行動の特徴を指します。

この時期の子どもたちは、友達との関係を最も重要視し、集団の中での自己肯定感や所属意識を強く求めます。
いわば「仲間作り」の時期であり、友達と一緒にいることで安心感を得たり、共通の目標や価値観を持つことで絆を深める傾向があります。

「ギャング」という言葉は、悪い意味での集団行動を指すわけではなく、単に子どもたちが小さなグループを形成し、その中でリーダーシップや協力関係を学んでいくことを表しています。

【ギャングエイジの特徴】

ギャングエイジの子どもたちには、いくつかの特徴が見られます。
これらの特徴を理解することで、周りの大人は適切に子どもたちをサポートすることができるでしょう。

①仲間意識の強化
ギャングエイジの子どもたちは、友達との関係が非常に重要になります。
仲間同士での絆を深め、グループ内での役割や立ち位置に強い関心を持ちます。
自分がグループの一員であることに誇りを持ち、友達と共に行動することで安心感を得るのです。

②競争心と協力心の芽生え
この時期の子どもたちは、仲間と一緒に競争したり、協力して目標を達成することを楽しみます。
運動会やグループでの活動など、チームで取り組む活動に積極的に参加し、そこで自分の能力を発揮したいという意欲が高まります。
また、友達同士で競い合うことで、自分の成長を確認することも重要です。

③大人との距離感の変化
ギャングエイジになると、子どもたちは親や先生と少し距離を置くようになります。
自立心が芽生える時期であり、親の干渉を少し煩わしく感じることが増えてくるためです。
友達の影響力が強まるため、親の言うことよりも友達の意見や行動に従うことが多くなります。

④グループ内でのルールの形成
ギャングエイジの子どもたちは、グループの中で独自のルールや価値観を作り出します。
このルールは、子どもたち自身が決めたものです。
時には、他者を排除するような排他的な行動を取ることもありますが、これも仲間意識を強める一環です。

【ギャングエイジの子どもに対するサポート方法】

ギャングエイジの子どもたちは、友達との関係を通じて多くのことを学びますが、時には悩みやトラブルも抱えることがあります。
周りの大人は、子どもたちが健全な人間関係を築けるよう、次のようなサポートを心がけると良いでしょう。

①友達関係を尊重する
ギャングエイジの子どもたちは、友達との関係を何よりも大切にします。
その友達関係を尊重し、過度に干渉しないようにすることが重要です。
ただし、友達同士の間で問題が起きたときや、いじめが発生した場合は、しっかりと状況を把握し、適切なサポートをしましょう。

②自己肯定感を育てる
ギャングエイジの子どもたちは、友達との競争や比較の中で自己評価をおこなうことが増えます。
そのため、子どもが他者と比較するのではなく、自分の成長や努力に目を向けるように促すことが大切です。
小さな成功体験を積み重ね、自信を持てるような環境を整えることが、自己肯定感の向上につながります。

③ルールの重要性を教える
グループ内でのルール作りは、子どもたちの成長にとって良い経験です。
しかし、時には排他的な行動や不公平なルールが生まれることもあります。
その際、大人は「みんなが楽しく過ごせるためにはどうすれば良いか」を一緒に考え、ルールの重要性や公平さについて教えることが必要です。

④共感と理解を示す
ギャングエイジの子どもたちは、大人との関わり方が変化しますが、それでも大人の共感と理解を求めています。
子どもの気持ちに寄り添い、悩みや困難に対して耳を傾けることで、子どもは安心して自分の意見や感情を表現できるようになります。
友達関係に悩んでいる場合でも、親が理解を示すことで、子どもは安心感を得られるのです。

【ギャングエイジを乗り越えるために】

ギャングエイジは、子どもたちが自立し、社会的なスキルを身につけるための重要な時期です。
友達との関わりを通じて、協力すること、競争すること、ルールを守ることなど、将来に向けて必要なスキルを自然と学んでいきます。
周りの大人は、過度な干渉を避けつつ、必要なサポートを提供することが大切です。

また、ギャングエイジは親にとっても子どもが成長していく姿を見守る良い機会です。
友達との関わりを通じて子どもがどのように成長していくのかを見守り、必要なタイミングで手を差し伸べることで、子どもたちは自信を持って次のステージに進んでいくことができるでしょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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