コラム

2024.10.11

子どもの姿勢が悪いのは体幹の筋力が弱いから?

最近、子どもの姿勢が気になるという保護者様の声をよく耳にします。
座っている時に背中が丸くなっていたり、立っている時に片足に重心をかけていたりする姿はよく見られるのではないでしょうか。
このような「悪い姿勢」は、体の発育や健康に影響を与えることがあります。

では、なぜ子どもの姿勢が悪くなるのでしょうか。
原因としてよく挙げられるのが体幹の筋力不足ですが、それ以外にもさまざまな要因が考えられます。
そこで今回は、姿勢が悪くなる原因について解説し、姿勢の悪さが与える影響についても考えてみましょう。

【姿勢と体幹の筋力の関係】

まず、姿勢が悪くなる原因として、体幹の筋力が大きく関わっていることが指摘されています。
体幹とは、胸やお腹、背中、骨盤周りを含む、体の中心部分を指します。
体幹の筋肉は、私たちが立ったり座ったりする際に体を支える役割を果たしています。
これらの筋肉がしっかりと働いていることで、体のバランスを保ち、正しい姿勢を維持することができます。

しかし、子どもが体幹の筋力を十分に発達させていない場合、姿勢を維持するのが難しくなり、次第に姿勢が崩れてしまうことがあります。
例えば、座っている時に背中が丸くなりがちな子どもは、体幹の筋力が弱いため、正しい姿勢を長時間保てないことが考えられます。

【姿勢が悪くなる原因は体幹だけではない】

姿勢の悪さは体幹の筋力だけが原因ではありません。
以下のような他の要因も考えられます。

・体のバランス感覚の未発達
子どもは成長段階においてバランス感覚が未熟なため、長時間の姿勢保持が難しいことがあります。
体幹だけでなく、全身の筋肉がバランスよく働くことが必要ですが、このバランス感覚が十分に発達していないと、姿勢を長時間維持するのが難しくなります。

・姿勢の習慣化
姿勢が悪くなる一因として、日常生活の中での「姿勢の習慣化」が挙げられます。
例えば、長時間スマートフォンやゲーム機を使う姿勢や、座っているときに足を組んだり、だらしなく座ったりする習慣が、体幹筋力が発達していても姿勢を悪化させることがあります。

・視力の問題
視力が低下している子どもは、無意識に前かがみになってしまうことがあります。
教科書や黒板が見えづらくなり、近づこうとするために姿勢が崩れてしまうのです。
こういった場合、体幹の筋力とは関係なく、視力の問題を解決する必要があります。

・運動不足
現代の子どもたちは、外で遊ぶ時間が少なくなり、運動量が不足していることが指摘されています。
運動不足は、体全体の筋力を弱め、特に体幹の筋肉が発達しにくくなるため、姿勢の維持が難しくなります。
また、遊びの中で体を使う機会が少ないと、自然に姿勢を意識することが減り、姿勢が悪くなりやすくなります。

・学習環境の影響
家庭や学校での椅子や机の高さが子どもに合っていない場合、無理な姿勢で座ることが習慣化してしまうこともあります。
特に、机が高すぎたり低すぎたりすることで、自然な姿勢が取れず、体に負担がかかります。
このような環境要因も、姿勢の悪化につながります。

【姿勢の悪さが与える影響】

子どもの姿勢が悪いと、どのような影響が出るのでしょうか。
姿勢の悪さは見た目の問題だけではなく、以下のような影響が出てくる可能性も考えられます。

①学習への影響
姿勢が悪いと、机に向かう際の集中力が低下しやすくなります。
体が前かがみになったり、猫背になったりすることで、呼吸が浅くなり、脳への酸素供給が十分でなくなるため、注意力が散漫になることがあります。
これは勉強や読書に集中する際に大きな妨げとなる可能性があります。

②運動能力の低下
体幹の筋力が弱い場合、姿勢を保つための筋力が不足しているだけでなく、全体的な運動能力にも影響が出ます。
例えば、走る際に体がブレたり、転びやすくなったりすることがあります。
体幹は全身のバランスを保つために重要な役割を果たしているため、体幹が弱いと、運動のパフォーマンスも低下してしまいます。

③体への負担
姿勢が悪いと、特定の筋肉や関節に負担がかかりやすくなります。
例えば、猫背の姿勢では首や背中、腰に過剰な負担がかかり、筋肉が緊張してしまいます。
これが続くと、肩こりや腰痛などを引き起こす可能性があります。

まとめ

子どもの姿勢が悪くなる原因として、体幹の筋力が不足していることが挙げられますが、他にも動画やゲームの長時間視聴や運動不足、学習環境などが影響している場合もあります。
体幹を強化し、姿勢を改善することで、将来的な体の不調を予防し、健やかな成長を促すことができます。

次回のコラムでは、子どもの姿勢を良くする体幹トレーニングと姿勢を意識する習慣づくりについて解説します。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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