2024.10.15
幼児期の発達
子どもが動画ばかり見ていて、終わりと言うと癇癪…どうしたらいい?
スマートフォンやタブレット、テレビなど、子どもが動画を見ることは今や日常の一部となっています。
しかし、「そろそろ終わりにしよう」と言った途端、癇癪を起こしてしまう場面に頭を悩ませる保護者様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、動画をやめられない子どもにどう接し、どのように対処すればよいかを考えていきます。
【動画に夢中になる子どもたち】
動画は、子どもたちにとって非常に魅力的なものです。鮮やかな映像やテンポの良い展開、そして次々と流れるコンテンツは、子どもたちの好奇心をかき立て、夢中にさせます。
また、動画視聴は手軽に刺激を得られるため、短時間で満足感を得やすい活動の一つでもあります。
しかし、長時間にわたって視聴を続けると、「子どもの発達に悪影響を及ぼすのでは?」と心配になってしまうかもしれません。
実際に、運動不足や視力の低下、他の遊びや活動に興味を持たなくなるなどの問題が指摘されています。
また、動画を見ているときは他の感覚が遮断されやすいため、視聴後に急に現実に戻ることが難しくなることも多いのです。
【癇癪を起こす理由は?】
動画の視聴をやめるように言われたとき、子どもが癇癪を起こす理由はさまざまです。主な理由としては、以下のようなものが考えられます。
①楽しみを奪われた感覚
動画視聴は、子どもにとっての楽しみやリラックスの時間です。これを急にやめるように言われると、楽しみが奪われたと感じ、強い抵抗感を抱くことがあります。
②予告なしの終了が難しい
子どもにとっては、突然「終わりにしよう」と言われても、気持ちの切り替えができず、反発してしまうことがあります。特に、集中しているときに急に中断させられると、不快感や混乱を覚えやすいです。
③自己コントロールの未熟さ
子どもはまだ自己コントロールの能力が発達途中です。楽しいことを自分からやめることが難しいため、親から強制的にやめさせられると、感情を爆発させてしまうことがあります。
【子どもと一緒にルールを作ろう】
動画視聴に関して癇癪を減らすためには、事前のルール作りが効果的です。しかし、ただ親が一方的にルールを決めて押し付けるのではなく、子ども自身もルール作りに参加することが重要です。
以下のポイントを押さえながら、子どもと一緒にルールを考えてみましょう。
①視聴時間を決める
動画をどれくらいの時間見て良いのか、親子で話し合って決めます。例えば、「1回の動画は15分まで」「1日に30分まで」など、具体的な時間を設定することで、子どもにも納得感が生まれます。
②視聴前にルールを確認する
動画を見始める前に、あらかじめ視聴時間や終了時刻を確認し、子どもに納得させます。「今日は15分見て、その後はお片付けできるかな」という風に、前もって話しておくと、突然の終了に対する抵抗感が減ることが期待されます。
③視聴終了の合図を作る
子どもがスムーズに視聴を終えられるように、終了の合図を決めておくと良いでしょう。例えば、「あと5分で終わりにしよう」「次の動画でおしまいだよ」など、終了前に予告をしてあげると、子どもは心の準備ができ、癇癪を起こす可能性が減ります。
【代替案を提案する】
動画視聴を終わらせる際に、ただ「もうおしまい」と言うのではなく、次に楽しめる活動を提案することも有効です。例えば、「動画を見終わったらお外で遊ぼう」「次はブロックで何か作ろうか」といった代替案を提示することで、次の楽しみができ、動画を終わらせることへの抵抗が減ることがあります。
このように、子どもにとって「楽しみがなくなる」という感覚を和らげることも、癇癪を防ぐ一つの方法です。
【一貫性を持った対応を】
ルールを決めたら、親も一貫してそのルールを守ることが重要です。例えば、視聴時間を過ぎても「まあいいか」と延長してしまうと、子どもは次回も同じように要求してくる可能性があります。
そのため、視聴時間が過ぎたらしっかりと終了し、親自身もしっかりとルールを守る姿勢を見せましょう。
また、子どもがルールを守れた時には、しっかりとほめてあげることも大切です。
ほめることで、子どもは達成感を感じ、次回もルールを守ろうという気持ちになります。
まとめ
動画をやめさせることが難しく、癇癪を起こしてしまう子どもには、ただ「もうおしまい」と言うだけでは解決しません。子どもと一緒にルールを作り、視聴終了の合図や代替案を提案することで、スムーズに動画を終わらせることができるよう対応していきましょう。
親も一貫してルールを守る姿勢を見せ、子どもが守れた際にはしっかりとほめることが、癇癪を減らす鍵となります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
