コラム

2024.11.15
発達障害について

発達「グレーゾーン」の子どもの割合は? 抱える課題や必要なサポートについて

最近、子どもたちの発達について「グレーゾーン」という言葉を耳にすることが増えています。
これは、発達障害の診断基準には当てはまらないけれど、日常生活や学習で課題を抱え、サポートが必要な子どもたちを指します。

グレーゾーンの子どもたちはどのくらいの割合でいるのでしょうか?
また、彼らが抱える課題や必要なサポートについてもお伝えします。

【発達「グレーゾーン」とは】

発達障害には、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。
これらの診断は、明確な基準が存在し、専門の医師によって診断されます。

子どもたちの中には、これらの基準に完全には一致しないけれども、注意力やコミュニケーション、学習面で困難を抱えている子がいます。
このような子どもが発達の「グレーゾーン」に当てはまります。

【「グレーゾーン」の子どもの割合は?】

発達障害があると診断される子どもの割合は、日本では約5~7%とされています。

一方で、「グレーゾーン」に該当する子どもの割合については、正式な統計が少ないため正確な数字を出すことは難しいのですが、推定で全体の約15%に達するとも言われます。
これは、およそ6~7人に1人は「グレーゾーン」にいる可能性があるということです。

また、「グレーゾーン」の状態は年齢と共に変化することもよくあります。
幼少期には気になる症状があっても、成長とともに課題が減るケースもあれば、逆に学校生活が始まって新たな課題が明確になるケースもあります。

【グレーゾーンの子どもが抱える課題】

「グレーゾーン」の子どもたちは、特定の診断名がつかないために、支援の手が届きにくいことが多いです。
しかし、日常生活や集団生活、学習面での困り感を抱えていることも少なくありません。
例えば、以下のような特徴が見られることが多いです。

・集中力が続かない:授業中に集中が途切れやすく、周囲の出来事に気を取られやすい
・コミュニケーションが苦手:友達とのやり取りで誤解が生じやすく、自己主張が上手くできないことがある
・学習面での困難:特定の教科や内容に対して苦手意識が強く、他の子どもたちと比べて学習の進度に差が出やすい

こうした困り感を抱える「グレーゾーン」の子どもたちは、学校や家庭でサポートが必要不可欠です。

【グレーゾーンの子どもに必要なサポート】

「グレーゾーン」の子どもたちが成長していくためには、周囲の理解と適切なサポートが欠かせません。
特に、以下のような取り組みが有効です。

①個別の学習支援

「グレーゾーン」の子どもたちに対しては、個別に学習方法を工夫することが重要です。
苦手な部分や得意な部分を見極め、少しずつ課題に取り組めるような環境を整えることで、学習への意欲も高まります。

②家族や教師の理解と連携

ご家庭や学校で子どもの様子を観察し、情報を共有していくことが大切です。
保護者様や先生が、子ども一人ひとりのペースに合わせたサポートを提供できるようになると、子どもは徐々に自信を持つことができるようになります。

③児童発達支援の活用

「グレーゾーン」の子どもに対して、専門的な支援が提供される児童発達支援施設の利用も有効です。
ここでは専門家が子どもの特性に合わせた支援をおこない、親子で学べる機会もあります。

④自己肯定感を育む

何よりも重要なのは、子どもが「自分はできる」と思えるような環境を作ることです。
保護者様や先生が温かく見守り、「失敗しても大丈夫だよ」と受け止める姿勢が、子ども自身の安心感や自己肯定感を育みます。

まとめ

「グレーゾーン」にいる子どもたちは、成長とともに課題が解消される場合もありますが、サポートがなければ逆に自信を失い、心の負担が増えてしまうこともあります。
そのため、周囲が温かく見守り、手を差し伸べることが大切です。

少しずつでも自己肯定感を育て、安心して学べる環境を提供することで、子どもは一歩ずつ成長していきます。
「グレーゾーン」の子どもたちが自分の可能性を最大限に引き出せるように、ご家族や学校、支援施設が協力し合い、温かく支える環境を作り上げていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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