2025.02.17
幼児期の発達
もしかして「パパイヤ期」!? 父親を拒否する子どもの心理とは?
ある日突然、子どもが「パパ嫌い!」と言い出したり、父親が近づくとそっぽを向いたりする…そんな経験はありませんか?
これを「パパイヤ期」と呼ぶこともありますが、一般的に見られる子どもの成長過程の一つで、父親を拒否する時期のことを指します。
お父さんとしてはショックかもしれませんが、この「パパイヤ期」には子どもなりの理由があるのです。
そこで今回は、子どもが父親を拒否する理由や、その心理についてわかりやすく解説し、パパイヤ期を前向きに受け止める方法についてお伝えします。
【「パパイヤ期」って何?なぜ起こるの?】
子どもが突然、父親に対して「パパ嫌い」と言ったり、「あっち行って」と近づくことを拒んだりするのは、2歳から4歳頃に多く見られます。この現象を、子どもの成長に伴う自然な変化として「パパイヤ期」と呼ぶことがあります。
パパイヤ期が起こる理由としては、以下のような要因が考えられます。
・母親との一体感が強まるため
この年齢の子どもは、まだ母親との関係が密接であり、特に母親に強い安心感を感じやすい時期です。母親と一緒にいることで安心し、逆に父親を遠ざけることで「ママとの特別な関係」を維持しようとすることがあります。
このため、子どもは父親に対して距離を置くことで「母親との絆」を意識的に、あるいは無意識に強めようとするのです。
・自分の意思や感情を確立する過程
子どもが「パパ嫌!」と言い出すのは、自分の意思や感情を言葉で表現できるようになる成長の一環です。この時期の子どもは「自分が何を好きで、何を嫌いか」を強調し、自分の意思を確立する過程にあります。
そのため、特に身近な存在である父親に対して「嫌」と表現することで、自分の感情を確認しようとしているのかもしれません。
・父親が仕事で不在がち
父親が仕事で忙しい家庭では、夜遅くに帰宅することも多く、父親と過ごす時間が少なくなりがちです。そのため、子どもは日中一緒にいることが多い母親に親近感を持ち、父親に対しては「距離感の遠い人」という印象が強まることもあります。
急に現れる父親に対して距離を置くことは、子どもにとって自然な反応です。
【「パパイヤ期」を受け入れるコツ】
父親としては「自分のことを嫌いになってしまったのか?」と心配になるかもしれませんが、パパイヤ期は一時的なものです。この時期を乗り越えるために、父親ができることをいくつかご紹介します。
①無理に距離を縮めようとしない
子どもが父親を拒否する姿を見ると、どうにかして関係を良くしようと無理にアプローチしてしまうこともありますが、あえて距離を保つことも大切です。子どもは今、母親との特別な関係を大切にしているため、無理に近づくと反発が強くなることがあります。
まずは母親との関係を尊重しつつ、自然に関わるよう心がけましょう。
②笑顔と優しさで接する
子どもは言葉や態度で「嫌い」と表現していても、本心からそう思っているわけではありません。子どもが拒否の態度を示しても、父親としては笑顔で接し、優しい対応を心がけることが大切です。
日常の中で「パパは優しい」「パパといると楽しい」という印象を積み重ねていくことで、次第に子どもも父親に心を開いてくれるようになります。
③子どもとの時間を楽しむ
子どもが父親に好意的になるためには、少しずつ二人きりの時間を持つことも効果的です。例えば、週末に母親が少し休める時間を設け、父親が子どもを連れて公園に行ったり、家で子どもの好きな遊びを一緒にしたりすることもおすすめです。
特別なことをする必要はありません。
ただ、子どもと遊ぶことをお父さんが心から楽しんでみてください。
自分の好きな遊びを一緒に楽しそうにやってくれる父親に対して、少しずつ心を開いていくはずです。
【「パパイヤ期」を乗り越えた後の関係】
パパイヤ期は、子どもの成長に伴う一時的な現象であり、時間が経てば自然と収まります。この時期を乗り越えると、子どもと父親の関係が一層深まり、親子の絆が強くなることが多いです。
また、お父さんにとっても、この時期に子どもとの距離感や接し方を学ぶことで、子育てにおいて柔軟な対応ができるようになるでしょう。
パパイヤ期をポジティブに捉え、長い目で見て親子の絆を深めていくことが大切です。
まとめ
パパイヤ期は、子どもが自分の感情や意思を表現する大切な成長の一過程です。この時期に父親が「どうしたら良い関係を築けるか?」と考え、子どもの気持ちに寄り添いながら接することで、親子の信頼関係がグッと深まります。
一時的な「パパ嫌」を乗り越えた先には、笑顔で触れ合える日々が待っているはずです。
焦らず、優しい心でお子さんを見守っていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
