2024.11.14
就学前健診に引っかかるとどうなる? - 気になるその後の流れと対応方法
就学前健診は、幼稚園や保育園を卒園する年長の秋頃に、小学校入学前の健康状態や発達を確認するためにおこなわれる健診です。
初めての学校生活に備え、子どもの健康や発達に気がかりな点がないかを確認する重要な機会でもあります。
しかし、「就学前健診で引っかかってしまったらどうしよう?」と不安になる保護者様も少なくありません。
そこで今回は、就学前健診で何か指摘があった場合のその後の流れや、できることについてわかりやすくお伝えします。
【就学前健診でチェックされる内容は?】
就学前健診では、主に以下のような項目がチェックされます。・身体測定(身長・体重)
・視力・聴力の検査
・内科・歯科の健康状態確認
・発達の確認(言語や運動面)
この健診では、健康面だけでなく、言葉の理解や発音、運動機能、集団行動ができるかといった発達面の確認もおこなわれます。
特に、友達と円滑な関わりを持てるか、集団の指示に従えるかといった点は、学校生活をスムーズに送るための大切な要素です。
就学前健診のチェックポイントについては、こちらの記事もご参照ください。
【就学前健診で「引っかかる」とは?】
就学前健診で「引っかかる」というのは、健診の中で何か問題や課題が見つかり、専門的な確認や支援が必要かもしれないと判断されることを指します。例えば、視力が低かったり、発達面で集団行動が苦手であったりすると、健診の段階で指摘を受けることがあります。
具体的には次のようなケースが多いです。
・視力や聴力の問題:視力検査や聴力検査で基準値に達していない場合
・内科・歯科の健康状態:歯科で虫歯が多く見つかる場合や、内科的な問題がある場合
・発達や行動の指摘:集中力の問題、言語の遅れ、人との関わり方で困難があるとされる場合
【指摘を受けた場合、その後の流れは?】
就学前健診で何かしらの指摘を受けた場合には、地域の教育委員会や発達支援センターなどと連携しながら、必要なサポートが検討されます。一般的な流れは次の通りです。
①専門機関での再検査
健診で指摘があった場合には、まずは専門機関での再検査や診察が求められます。視力や聴力については眼科や耳鼻科、発達面では小児科や発達支援センターといった、専門の医療機関でさらに詳しく確認します。
専門的な診断や意見をもとに、今後のサポート内容を決めるためです。
②個別支援計画の作成
再検査で何かしらの支援が必要と診断された場合には、学校と保護者様、教育委員会が連携して、個別の支援計画が作成されることがあります。例えば、視力が低い場合には前の席に座る配慮や、学習の進め方を調整することで、学校生活をスムーズに送れるようサポートされます。
【特別支援学級や通級指導教室の利用】
もし発達面での支援が必要な場合には、特別支援学級や通級指導教室が検討されます。特別支援学級は、通常のクラスよりも少人数で個別に配慮された学びができるクラスです。
また、通級指導教室では、通常学級に在籍しながら週に数回だけ個別指導を受けられるので、学校生活にスムーズに適応できるようになります。
【親としてできることは?】
就学前健診で指摘があった場合でも、保護者の方が前向きにできることがあります。1. 専門機関での診察を受ける
指摘されたことについて、「そのうち改善するだろう」と見過ごさず、専門機関で診察を受けるようにしましょう。早めに診断がつき、必要な支援を受けられれば、入学後の生活での不安を取り除くことができます。
2. 学校や支援センターと連携を取る
教育委員会や発達支援センターと協力し、個別の支援計画について相談を続けましょう。その子に合ったサポートが受けられるよう、学校や専門機関との連携を保ちながら、具体的な支援内容について意見を共有しましょう。
3. 家庭でのフォロー
ご家庭でも、子どもが苦手なことに対してフォローを続けることはとても大切です。特にコミュニケーションや対人関係が気になる場合には、集団療育などを通して少しずつ練習をおこなうと良いでしょう。
まとめ
就学前健診で引っかかることは、必ずしも「問題」や「不安」の象徴ではなく、今後の学校生活をスムーズに進めるための準備として捉えることが大切です。子どもが困難を感じる部分を事前に把握し、支援を提供することで、自己肯定感や安心感を持って学校生活に取り組める可能性が高まります。
学校や専門機関と一緒にサポートを進め、子どもの可能性を広げるサポートをしていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
