コラム

2024.11.20
発達障害について

母子分離ができなくても療育を受けられる?

子どもの成長に伴い、「母子分離」の問題に直面する保護者様はたくさんいらっしゃいます。
特に療育を考える際には、「母子分離がまだできていないと難しいのでは?」と不安に感じることもあるかもしれません。

しかし、療育は母子分離ができていなければ受けられないというものではありません。
そこで今回は、母子分離と療育の関係、そして母子分離が難しい場合の対応方法について解説します。

【母子分離とは?なぜ必要なの?】

「母子分離」とは、子どもが親と離れて一人で活動できることを指します。
特に、就学前の幼児期には、親から離れても安心して過ごせる力が、集団生活への第一歩として大切だと考えられています。

しかし、子どもが母子分離をできるようになる時期には個人差が大きく、年齢や発達の度合い、また性格によっても異なります。

療育施設での活動でも、母子分離ができていると集中しやすかったり、自分の力で物事をこなそうとする意欲が育まれたりするため、理想的ではあります。
ですが、母子分離ができていなくても、療育が必要であれば、その子に合った支援を受けることが可能です。

【母子分離が難しい理由と子どもの気持ち】

母子分離が難しい理由には、子どもが親と過ごす安心感を強く求めていることや、初めての場所や人に対する不安感が大きいことが挙げられます。

特に、発達に不安がある子どもたちは、周囲の刺激に敏感であったり、環境の変化に強い不安を感じたりすることがあります。
新しい環境や親から離れること自体が大きなストレスになるため、なかなか一人で療育に向かうことができないケースも珍しくありません。
子どもは親のそばにいることで安心し、自分を保っているのです。

【母子分離が難しい子どもでも受けられる療育の工夫】

母子分離ができなくても、療育施設ではさまざまな対応策をとっています。
コペルプラスでの一例をご紹介します。

①まずは親子で一緒に参加する

母子分離が難しい場合、まずは保護者様も一緒にレッスンにご参加いただけます。
最初は親がそばにいることで、子どもは安心してレッスンを受けることができ、少しずつ環境や先生に慣れていくことができます。

②段階的な母子分離の練習

無理なく母子分離を進めるために、段階的に保護者様との距離を離していきます。
例えば、まずは保護者様の膝上でレッスンを受け、次は子ども用の椅子に座って保護者様はすぐ近くで見守る、徐々に保護者様との距離を離していき、最終的に部屋のドアを開けた状態で保護者様は部屋の外から見守るといった具合に、その子のペースに合わせて進めていきます。

③保護者様に見守られながらの療育

コペルプラスでは、保護者様がマジックミラー越しにお子様のレッスンを見守ることができます。
お子様にとっても「親が近くにいる」と感じられるため、不安が和らぎやすくなります。
また、保護者様が子どもの取り組み方や療育の内容を理解できるため、ご家庭での関わり方にも活かしやすくなります。

【母子分離にこだわらなくてOK!】

母子分離ができるようになることも成長の一つですが、無理に急がせる必要はありません。
むしろ、その子のペースを大切にし、心の成長を支える環境が整った施設であれば、安心して療育を受けられると思います。
療育施設や支援プログラムを選ぶ際には、母子分離が必須条件になっていない柔軟な施設を探すことも検討しましょう。

また、療育施設のスタッフや専門家に相談し、個別の対応についてアドバイスをもらうこともおすすめです。
子どもの特性や個性に合わせた支援をしてもらえる施設であれば、親子ともに安心して療育に取り組むことができます。

まとめ

母子分離ができていないことに悩む保護者様はたくさんいらっしゃいますが、決して焦る必要はありません。
療育は、子どもたちの発達をサポートし、将来の成長につなげるための大切な機会です。

母子分離が難しくても、受けられる療育はたくさんあります。
子どもが少しずつ自信をつけていく姿を見守りながら、療育スタッフと協力して進めていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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