2025.02.06
幼児期の発達
子どもが食事に集中しない…立ち歩きや遊び食べを減らすには?
食事中に子どもが立ち歩いたり、遊びながら食べてしまうことは、幼児期によく聞かれる悩みです。
家族で食卓を囲みたいと思っても、子どもが集中して食事を取らないと、親としてはイライラしてしまうこともあるでしょう。
そんな時、どのように対応すれば良いのか、食事に集中できる環境づくりや工夫について考えてみましょう。
【なぜ子どもは食事に集中できないのか?】
子どもが食事中に集中できない理由はいくつか考えられます。1. 発達段階の影響
幼児期の子どもは、まだ体の発達が未熟で、じっと座っていることが難しい場合があります。特に注意力が短い子どもにとっては、食事中に何か別の興味がわくと、すぐにそちらに気を取られてしまうことがあります。
また、発達障害がある場合は、集中力の持続がさらに難しくなることもあります。
2. 食事に対する興味の不足
子どもが食事に対して興味を持っていない場合も、集中が続かない原因になります。食べ物に関心が薄いと、食事の時間が「楽しくないもの」と感じ、他の遊びや立ち歩きに気持ちが向かってしまうことが多いです。
3. 外部の刺激
テレビやスマートフォンなどの外部の刺激も、子どもの集中を妨げる大きな要因です。食卓にこれらの機器があると、子どもはついそちらに注意を向けてしまい、食事から気が散ってしまうことがあります。
【立ち歩きや遊び食べを減らすための工夫】
食事中の立ち歩きや遊び食べを減らすためには、いくつかの工夫が必要です。ご家庭でできる簡単な方法をご紹介します。
①明確なルールを作る
まず、家族全員が食事に関するルールを守ることが大切です。例えば、「ご飯の時は座って食べる」「遊びながら食べてはいけない」というルールを決め、その理由も伝えましょう。
ただし、子どもが小さいうちは厳しすぎるルールは逆効果になることがあるため、年齢や発達に応じて柔軟に対応することが重要です。
②食事時間を短くする
子どもは長時間じっと座っていることが難しいため、食事の時間を短く設定することも効果的です。例えば、20〜30分程度で食事が終わるようにし、その時間内に集中して食べることを目標にしましょう。
無理に食べ続けさせるよりも、短時間でも集中して食事ができる体験を積み重ねることが大切です。
③親が見本を見せる
子どもは大人の行動をよく観察しています。親が食事中に立ち歩いたり、スマートフォンを触ったりしていると、子どもも同じような行動を取るようになります。
親自身が「食事は座って集中して取るもの」という姿勢を見せることで、子どももそれに倣うようになります。
④外部の刺激を減らす
食事中にテレビや動画をつけることは避けましょう。食卓に座ったら、食事に集中できる環境を整えることが重要です。
子どもが注意を引かれるおもちゃなども片付け、食事以外に気が向かないようにすることがポイントです。
⑤小分けにして提供する
一度にたくさんの食べ物を提供すると、子どもが食べきれないと感じたり、興味を失ってしまうことがあります。小分けにして少しずつ出すことで、食べ物に対する関心を持続させやすくなります。
また、食事が一段落したタイミングで「もう少し食べられる?」と問いかけ、子ども自身が選んで食べられるようにすると、自主的に食事を進めやすくなります。
⑥楽しい雰囲気を作る
食事を楽しい時間にすることも大切です。例えば、料理の名前や使われている食材を言いながら食べたり、好きなキャラクターのお皿を使ったりすることで、食事そのものに興味を持たせることができます。
また、家族全員で会話を楽しみながら食べることで、子どもも食卓に座ることに前向きな気持ちを持つことができるでしょう。
⑦食事前に軽い運動を取り入れる
子どもがエネルギーを発散しきれていないと、食事中にじっとしていられないことがあります。食事前に軽い運動や遊びを取り入れて、体を動かしてから食卓に着くと、落ち着いて食事を取ることができることもあります。
【それでも改善しない場合は?】
上記の工夫を試しても改善しない場合は、子どもの発達や環境に関連する他の要因が関係している可能性もあります。例えば、発達特性や感覚過敏がある子どもは、特定の食感や味が苦手で、食事自体がストレスになることがあります。
その場合は、専門家に相談することも検討してみてください。
児童発達支援や医療機関での相談を通じて、その子に合ったサポートを考えることができます。
まとめ
子どもが食事中に集中できないのは、成長過程でよく見られる行動です。親としてはイライラしたり心配したりすることもあるかもしれませんが、焦らずに一歩一歩改善を目指していくことが大切です。
ご家庭でできるルールづくりや工夫を取り入れ、子どもが楽しく、集中して食事を取れる環境を整えていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
