コラム

2025.03.18
幼児期の発達

幼稚園や保育園での出来事を全く話さない…発達に特性がある可能性は?

「今日、幼稚園で何をしたの?」と子どもに聞いても、返ってくるのは「何もしてない」「忘れた」といった言葉ばかり…。
親としては、「ちゃんと楽しんでいるのかな?」「何か困っていることがあるのでは?」と不安になるものです。

子どもが園での出来事を話さない理由はさまざまですが、場合によっては発達の特性が影響している可能性も考えられます。
そこで今回は、子どもが園の出来事を話さない理由や、発達に特性がある可能性について解説します。

【子どもが園の出来事を話さない理由】

園の出来事を話さないのは、必ずしも問題があるわけではありません。
まずは、考えられる一般的な理由を見てみましょう。

①疲れている

幼稚園や保育園では、友達との遊びや集団生活で多くのエネルギーを使います。
家に帰る頃には疲れてしまい、出来事を思い出して話す余裕がないことがあります。

②答え方がわからない

質問が漠然としていると、子どもがどう答えればいいのかわからない場合があります。
「誰と遊んだ?」「何を食べた?」「何が一番楽しかった?」など具体的に聞くと、少し話しやすくなることもあります。

③自分の中で整理がついていない

幼い子どもにとって、一日あったことを思い出して言葉にするのは難しい作業です。
特に新しい環境では、情報量が多すぎて整理できていないことがあります。

④話すことに興味がない

園で楽しい時間を過ごしていても、家に帰れば遊びたいことや好きなことに夢中で、わざわざ話す気にならない子もいます。

【発達に特性がある場合】

一方で、発達に特性がある子どもは、園の出来事を話さない理由が、少し異なる場合があります。

①記憶や注意の偏り

発達に特性を持つ子どもは、自分が興味を持ったことには強く集中しますが、興味のないことや重要性を感じないことは記憶に残りにくい傾向があります。
そのため、「どんな遊びをしたの?」と聞いても、記憶に残っていない可能性があります。

②言語表現の苦手さ

言葉で自分の気持ちや体験を表現するのが苦手な子どももいます。
特に、自閉症スペクトラム(ASD)の特性がある場合、具体的な出来事を話すのが難しい場合があります。

③感覚のちがい

発達障害の特性を持つ子どもは、他の人が気づかない感覚的な刺激に敏感な場合があります。
例えば、友達と遊んだ記憶よりも、教室の照明が眩しかった記憶やざわざわうるさかった記憶の方が強く残ることがあります。

④ストレスや不安

園での生活がストレスフルな場合、家に帰るとそのことを思い出したくないという心理が働くこともあります。
例えば、友達とのトラブルや集団行動の難しさが影響しているかもしれません。

【家庭でできるサポート】

子どもが園の出来事を話さない理由が特性によるものだとしても、保護者様のサポート次第で気持ちを引き出すことができるかもしれません。
まずは、以下のような対応を試してみてください。

1. 具体的な質問をする

「今日は誰と遊んだ?」や「給食は何を食べた?」など、具体的な質問を投げかけてみましょう。
記憶がよみがえりやすくなる場合があります。

2. 安心できる雰囲気を作る

子どもが話しやすいように、リラックスした時間や空間を作りましょう。
お風呂の時間や寝る前など、心が落ち着いているときに聞くのもおすすめです。

3. 無理に話させない

話さないことを責めたり、無理に聞き出そうとしたりすると、かえってプレッシャーを与えてしまいます。
「話したくなったら教えてね」と見守る姿勢も大切です。

4. 専門家に相談する

全く話さない、園での様子に違和感があるといった場合は、早めに担任の先生や専門機関に相談してみましょう。
その子の特性に応じた支援を受けることで、子どもが園生活をより楽しめるようになるかもしれません。

まとめ

子どもが幼稚園や保育園での出来事を話さない理由は、成長の過程でよくあることもあれば、発達の特性が関係していることもあります。
話さないことそのものを問題視するのではなく、子どもが毎日を楽しく過ごせているかどうかを見守ることが大切です。

必要に応じて専門家の力を借りながら、子どもの成長を温かく見守っていきましょう。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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