コラム

2025.03.25

子どもが咳払いを繰り返す…それってチック症かも?

「風邪でもないのに、子どもが頻繁に咳払いをする」「注意してもやめられない様子」というお悩みを持つ方がいるかもしれません。
このような行動が続く場合、単なる癖ではなく、チック症の可能性も考えられます。

今回は、チック症とは何か、どのような特徴があるのか、そしてどのように対応すればよいのかを解説します。

【チック症とは】

チック症は、本人の意思とは無関係に、同じ動作や発声を繰り返してしまう状態を指します。
一時的なものから慢性的なものまでさまざまで、子どもによく見られる症状の一つです。

①運動チック

まばたきや顔をしかめる、首を振るなどの身体的な動作が現れる。

②音声チック

咳払いや鼻を鳴らす、声を出すなどの音声的な症状が現れる。
咳払いが繰り返される場合は、音声チックの一種である可能性があります。

チックは一般的に5~10歳頃に多く見られ、男の子に多い傾向があります。

【チック症の原因は?】

チック症の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。

・神経系の影響

チック症は脳内の神経伝達物質であるドーパミンの働きが関係しているとされています。

・ストレスや不安

緊張感が強まる場面やストレスの多い状況で症状が悪化しやすいことが報告されています。

・遺伝的要因

家族にチック症の経験がある場合、子どもにも症状が出る可能性が高まると言われています。

・発達特性との関連

ADHD(注意欠如・多動症)や自閉症スペクトラム(ASD)などの発達特性を持つ子どもに、チック症が併発することもあります。

【咳払いがチック症かどうか見極めるポイント】

咳払いがチック症によるものか、ただの癖や風邪症状なのかを判断するために、以下の点を確認しましょう。

①頻度と期間

咳払いが頻繁に繰り返され、数週間以上続いている場合は注意が必要です。

②状況との関係性

緊張する場面や集中しているときに症状が出やすい場合、チック症の可能性が高いです。
一方、リラックスしているときには減ることがあります。

③健康状態の確認

咳や喉の違和感が風邪やアレルギーなどの体調不良によるものでないかを確認しましょう。
病院で診察を受けて異常がなければ、チック症を疑います。

【家庭でできるサポート方法】

チック症は本人の意思でコントロールするのが難しいため、家庭での対応が重要です。
以下のポイントを参考にしてみてください。

1. 指摘しすぎない

子どもの行動が気になっても、「咳払いをやめなさい」と叱るのは逆効果です。
意識させると症状が悪化することもあります。

2. ストレスを減らす環境づくり

子どもがリラックスできる環境を整え、安心感を与えましょう。
親が焦ったり心配したりする姿を見せると、子どもも不安を感じてしまいます。

3. 症状がひどい場合は専門家に相談

症状が長期間続いたり、日常生活に支障をきたしている場合は、小児科や発達支援センターに相談しましょう。
医師や心理士のアドバイスを受けることで、適切な対応が可能になります。

4. ストレス発散の方法を見つける

遊びやスポーツ、趣味など、子どもが楽しいと感じる活動を取り入れることで、ストレスを発散させるきっかけになります。

まとめ

子どもが風邪でもないのに咳払いを繰り返す場合、チック症の可能性がありますが、無理にやめさせようとすることは逆効果です。
親としては、子どもが安心できる環境を提供し、見守る姿勢を持つことが大切です。

もし症状が悪化したり、生活に影響を及ぼす場合は、専門家の助けを借りることを検討しましょう。
「子どもに何か問題がある」と思うのではなく、「どのようにサポートすれば子どもが楽になれるのか」という視点で向き合うことが、子どもの健やかな成長に繋がります。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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